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三菱ふそうがEV小型ダンプを初納入、車載電池から架装の動力伝達

2024/7/31(水)

三菱ふそうが国内初とするEVダンプを納車

三菱ふそうが国内初とするEVダンプを納車

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は国内初のEVダンプ小型トラックを納車したと7月29日、発表した。EVトラック「eCanter」にダンプ架装を施した車両。車載バッテリーから動力を取り出してダンプ架装を動かす。
三菱ふそうトラック・バスによると、国産小型トラックのセグメントで、量産型EVダンプ車が導入されるのは今回が初。同社は、2023年3月発売の「eCanter」の架装バリエーションに新しくダンプを加えた。新明和工業がダンプ架装を行い、7月29日、鹿児島県指宿市に本社を置く建設企業、福尚に車両が納車された。

ダンプ車は、オプションの動力取り出し装置「ePTO」を通じて車載バッテリーから動力を架装側に伝える。ディーゼル車の動力取り出し装置と同様の「ePTO」を使うことでEVダンプ架装専用にシステムを開発する必要がなくなったという。ダンプのほかにキャリアカー、脱着車、リヤクレーンなどの架装を動かすのにもePTOを利用できる。

福尚が導入した車両は、eCanterラインナップ中の、車両総重量6トン級・Sバッテリー・標準キャブモデルで、一充電当たりの航続距離は116キロ(国土交通省審査値)。同社は持続可能な開発目標(SDGs)や地域活性化の一環として車両を導入したという。

MFTBCは、eCanterについて走行時・ダンプ駆動時の騒音や振動が少ないとし、早朝や住宅地など周囲に配慮が必要な稼働に向き、またドライバーの疲労を軽減できるとしている。

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