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三井化学 パリの材料展で初のコンセプトカーを展示 自動運転向けの素材提案

2019/3/12(火)

三井化学初のコンセプトカー“hour's Pod”

三井化学株式会社は、今回、子会社であるグローバル開発支援企業の株式会社アークとのコラボレーションにより、自動運転が普及した未来における新しい時間の使い方を提案するコンセプトカー“hour’s Pod”を製作し、2019年3月12日~14日にフランス・パリで開催される世界最大規模の複合材料展「JEC WORLD 2019」に初めて出展すると発表した。
hour’s Podは、三井化学グループの様々な新素材・新技術を搭載している。コンセプトは、洗練された素材の融合により、時空間の新しい価値を生み出し、素材で移動環境を作るとした。

展示内容

・TAFNEX(TM)(UDテープ、UDパイプ)
炭素繊維とポリプロピレンによるUD(Uni-Directional)材料
テープやパイプ状に成形したものをコンセプトカーの骨格や床材に搭載
軽量、低吸水、リサイクル性、高い加工性を有する。
*パイプ成形は、PP/CF UDテープ加工法開発で協業中の独AFPT社技術を活用している。

・ノストラ(R)
曇りにくく汚れが付きにくい、UV(紫外線)硬化コート剤
コンセプトカーのウィンドウ表面に搭載
優れた防汚性、防曇性、易洗浄性、耐擦傷性、帯電防止性、速乾性を有する。

・FORTIMO(R)&C(ソフトカーボン)
FORTIMO(R)とリアルカーボンを組み合わせた複合材料
コンセプトカーのシートやテーブルの表層に搭載
耐久性や耐衝撃性、高弾性などの特性を保ちつつ、柔らかで滑らかな心地良い触感を併せ持つ。

・フォルティモ(R)
新規イソシアネートを用いたポリウレタンエラストマー材料
コンセプトカーのシートやテーブルのクッション材として搭載
高弾性・高耐熱性と無黄変性を両立し、さらに耐久性に優れる。

・ウレタンCFRP(開発)
三井化学独自の技術。ウレタンと炭素繊維からなるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)
ナイロン、ポリカーボネート板、アルミニウムなどの材料に容易に接着するため、前工程なしのインサート成形ができる。
自動車部品、内装部品に使用可能

・TAFNEX(TM)CF/PP-発泡PPサンドイッチパネル
軽量かつ強度を持つ材料。保温性があり高強度の断熱材として使用可能。
自動車部品、建材に使用可能

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