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自動運転時代の新材料を探る 三井化学の考えるモビリティ社会の素材の可能性

2018/3/13(火)

三井化学株式会社 研究開発本部 R&D戦略室 モビリティ担当 市川 太郎 氏

三井化学は東京モーターショーで、モビリティ社会に向ける素材の提案を発表した。また、rimOnOなどのベンチャー企業と全く新しいコンセプトのクルマの開発を行っている。モビリティ社会に向けた自動車の素材の開発内容について、研究開発本部R&D戦略室モビリティ担当の市川太郎氏に詳細な話を伺った。

[LIGARE vol.37 (2018.1.31発行) より記事を再構成]


――自動車の新材料の開発を始めたきっかけは?

弊社にとってもともとモビリティはとても重要なキーセグメントです。新しい材料が開発されておらず、このままでいいのかという危機感を感じていました。2年ほど前に、社内で「未来創生ワークショップ」という活動を始めました。人材育成が主目的で、年に1回、若手社員に自由に企画を提案してもらう活動です。そこで、モビリティ社会、自動運転などが進んでいくと、どのような変化が起こり、どのような素材が必要になるのかということを考えてきました。そして、2014年の後半ごろに、あるグループが未来のモビリティ社会を考えた上でクルマはどう変化していくのか、そして新しい材料はどうなるかという提案を行いました。非常におもしろい提案だったので、研究プロジェクトとして発足し、一連の活動を展開しました。
その中で、クルマのコンセプトからつくり、素材を考えたいというアイデアが浮かび上がりました。しかし、現在のサプライチェーンでは、我々のような材料メーカーと自動車メーカーが直接交渉することが困難です。そこでベンチャー企業のrimOnOさんと出会い、コンセプトからのクルマづくり一緒に進めてきました。

rimOnOとの取り組み状況(検討中のものを含む)


――rimOnOさんとどのように企画を進めているのでしょうか。

実際に設計をされている方と直接話をして、コンセプトに合わせて材料を提案しています。情報交換しながら開発を進めているので、お互いに勉強になります。その点では非常に成果があったかと思います。三井化学の研究者は、あらゆるものを化学式に落とし込むことに慣れています。今回rimOnOさんと直接話して、素材に求める感性ワードを化学式に変換して、培ってきたテクノロジーを使って答えを出していくというアプローチができています。自分たちの勉強にもなっていますし、スピーディーにrimOnOさんのニーズに対して対応できるということにつながると思います。クルマのことを知っているほどさまざまな提案ができます。

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