国交省と警察庁、「ゾーン30プラス」設定 人優先の通行空間を整備
2021/8/30(月)
国土交通省と警察庁は8月26日、速度制限と物理的デバイスにより交通安全の向上を図る区域を「ゾーン30プラス」として設定すると発表した。この区域では、最高速度30km/hの区域規制と物理的デバイスとを適切に組み合わせる。
国土交通省道路局ではこれまで、防護柵等の設置や速度抑制・通過交通の進入抑制のためのハンプや狭さくといった物理的デバイスの設置等を行ってきた。一方、警察庁交通局でも、ゾーン30の整備による低速度規制等を、生活道路の面的な交通安全対策として進めてきた。今後は、道路管理者と警察が検討段階から緊密に連携しながら、「ゾーン30プラス」を設定する。この区域では、最高速度30km/hの区域規制と物理的デバイスとの適切な組み合わせにより交通安全の向上を図る。さらに、生活道路における人優先の安全・安心な通行空間の整備に取り組む予定だ。
国土交通省は、各地で実施中の通学路における合同点検を踏まえた対策の一つとしても、「ゾーン30プラス」の整備を図っている。そのために、道路構造、交通実態、沿道環境等を踏まえ、地域住民等との合意形成を図っているところだ。また、「ゾーン30プラス」の整備の一環として、物理的デバイスの一つである「スムーズ横断歩道」の全国での設置にも取り組むと述べている。
(出典:国土交通省 Webサイトより)