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国交省、「鉄道における自動運転技術検討会」のとりまとめを公表

2022/9/15(木)

国土交通省は9月13日、学識経験者等による「鉄道における自動運転技術検討会」のとりまとめを公表した。
人口減少社会を迎え、鉄道分野においても、運転士や保守作業員等の確保、養成が困難な状況にある。特に、地方鉄道においては、係員不足が深刻な問題となっている。

「鉄道における自動運転技術検討会」の目標は、踏切道がある等の一般的な路線を対象とした自動運転の導入について、人口減少等の影響を踏まえた、より一層の効率化・省力化だ。同検討会は、平成30年12月から「鉄道における自動運転技術検討会」を開催しており、安全性や利便性の維持・向上を図るための技術的要件のあり方を検討している。

今回のとりまとめでは、従来の運転士が乗務する場合と同等以上の安全性を確保することを基本とし、自動運転の技術的要件の基本的考え方についてまとめている。

主な内容としては、GoA2.5、GoA3、およびGoA4の自動化レベルに応じた具備するべきシステムや乗務する係員等の役割の基本的考え方をまとめている。なお、同検討会では、GoA2.5を、緊急停止操作、避難誘導等を行う運転免許を有しない係員が列車の前頭に乗務する形態の自動運転と整理した。同様に、GoA3を、避難誘導等を行う運転免許を有しない係員が列車内に乗務する形態の自動運転としている。GoA4は、係員が乗務しない形態の自動運転だ。

ほかにも、同検討会では、都市部の地下鉄や地方路線等の特性の異なる路線を自動化レベル・タイプ別に整理した場合のそれぞれの自動運転システム等の対応例もまとめている。

なお、同省は、引き続き、自動運転の導入が円滑に進むよう技術的要件の基本的な考え方を踏まえた具体的なルールづくりを進めていくと述べている。

(出典:国土交通省 Webサイトより)

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