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MONET、フィリップス 「ヘルスケアモビリティ」で医療×MaaSを実現 12月より伊那市で実証実験開始 

2019/11/27(水)

MONET Technologies株式会社(以下「MONET」)は、長野県の伊那市および株式会社フィリップス・ジャパン(以下「フィリップス」)との協業により、医療×MaaSを実現するための、医療機器などを搭載した車両である「ヘルスケアモビリティ」を完成させた。この「ヘルスケアモビリティ」は、伊那市が推進するモバイルクリニック実証事業において、2019年12月12日からテスト運行を開始する。
「ヘルスケアモビリティ」は、医療機器などを車内に搭載し、医療従事者との連携によってオンライン診療などを行うことができる車両だ。看護師が車両で患者の自宅などを訪問することで、車両内のビデオ通話を通して医師が遠隔地から患者を診察できるようにし、看護師が医師の指示に従って患者の検査や必要な処置を行うことを想定している。車両はMONETの配車プラットフォームと連携しているため、効率的なルートで患者の自宅などを訪問することが可能。

「ヘルスケアモビリティ」車内


「ヘルスケアモビリティ」の主な機能

①スケジュール予約
患者と医師が合意したオンライン診療のスケジュールに応じて、現地(患者の自宅など)に向かう看護師が、スマホアプリから配車予約ができる。
②診察
心電図モニターや、血糖値測定器、血圧測定器、パルスオキシメーターおよびAEDなどの診察に必要な医療機器を車両に搭載。
③オンライン診療
ビデオ通話を通して、医師が患者の問診や看護師の補助による診察を行え、また医師から看護師へ指示を出せる。
④情報共有クラウドシステム 医療従事者間の情報共有を目的に、車両内に設置されたパソコンで患者のカルテの閲覧や訪問記録の入力・管理ができる。

本実証事業は、2019年5月14日にMONETが伊那市と締結した、次世代モビリティサービスに関する業務連携協定に基づく取り組みの第1弾である。実証実験の期間は2019年12月12日~2020年3月31日まで。伊那市内で「ヘルスケアモビリティ」1台を使って実施する。

今後もMONETは、フィリップスとの連携を強化し、本実証事業で得た知見を基に、「ヘルスケアモビリティ」を活用した医療×MaaSの取り組みを他の自治体へ展開していく予定だ。
※情報共有クラウドシステムは、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJ電子@連絡帳サービス」を利用。

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