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MONET、MaaS車両の受注開始 デマンドバス・移動オフィスなどに活用

2020/8/28(金)

MONET Technologies株式会社(モネ・テクノロジーズ 以下、MONET)は、MaaS向けの架装車両や架装キットを提供する「MONET MaaSコンバージョン」の第1弾を発表した。
今回発表したのは車内のレイアウトを柔軟に変更してさまざまな活用ができる「マルチタスク車両」と、車内での乗客のパーソナルスペースの確保と換気に配慮した「パーソナルベンチレーションキット」の2種類で、それぞれ8月27日から企業と自治体を対象に受注を開始した。

■「マルチタスク車両」について

「マルチタスク車両」は、複数のレールを活用した専用フロア構造によって、後席の取り外しや移動、テーブルの設置※1などを、工具を使わずに自由に行える架装車両。ベース車両はトヨタ・ハイエース グランドキャビン。
※1 駐車時に限って使用可。
オン電源や照明、テーブル、モニターなど(一部オプション)を装備しているため、デマンドバスとして活用のほか、移動先での商談スペースやオフィスとしての利用、物販や行政サービスの提供など、さまざまな用途に活用できる。また、車内のレイアウトを変更することで、1台の車両を曜日や時間帯によって使い分けることも可能だ。


■「パーソナルベンチレーションキット」について

「パーソナルベンチレーションキット」は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて開発した、車内での乗客のパーソナルスペースの確保と換気に配慮した架装キット※2で、トヨタ・ハイエース グランドキャビンに架装を取り付ける。主に地域のオンデマンドバスや通院・通勤シャトルバス、旅館の送迎車などへの架装を想定している。

座席間に隔壁やカーテンなどを設置してパーソナルな空間をつくり、ドライバーや乗客同士の接触を極力減らしている。また、MONETが独自に開発した強制換気の仕組み(特許出願中)により、各後席の天井から外気を取り入れ、後方へ流して排気することで、常に新鮮な空気に入れ替えることができる。
※2 MONETのプレスリリースによると、新型コロナウイルス感染症などの感染防止策としての効果を保証するものではないとのこと。
その他、乗客の体表面温度を測定する非接触式測定器を装備している他、乗客の降車後にドライバーなどが容易に清掃を行えるよう、後席にはビニールシートカバーを装着している。


MONETは、「MONET MaaSコンバージョン」と、データ基盤やAPIなどを備えた「MONETプラットフォーム」を提供することで、人の移動だけではなく、小売・医療・観光・行政などさまざまなサービスの移動を、車両とシステムの両面から支援を行う方針。今後も企業や自治体と連携し、MaaSによる社会課題の解決と新たなモビリティサービスの創出に取り組む考えだ。

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