自動運転の小型モビリティでタクシーサービス提供 浜松市で実証実験
2020/11/18(水)
株式会社マクニカ(以下マクニカ)と、PerceptIn Japan合同会社(以下パーセプティン)は共同で、マイクロ・ロボットタクシー「Mopi」のタクシーサービスを運行する実証実験を開始する。実証地は静岡県浜松市天⻯区⽔窪町、期間は11月21日から11月24日の4日間実施する。
今回の実証実験は、「自動運転レベル3 + 遠隔操作及び監視」による社会実装に向けたステップとして、実際にラストワンマイルの問題を抱える浜松市の中山間部である水窪地域で公道実証実験を行い、利用者の意見収集および運用における課題を明確化することが目的だ。実証実験には、マクニカ、パーセプティン、タジマEVの3社で開発した自動運転の超小型モビリティ「macniCAR-01」を用いる。マクニカは実証実験における車両の提供や自動運転の実装作業、運行管理を行い、パーセプティンは自動運転システムとタクシーサービスを提供する。
今回の実証実験では超小型モビリティの認定※1を受けたタジマEVの「タジマ・ジャイアン」をベース車両に採用。パーセプティンの⾃動運転システム「DragonFly」を実装することで自動運転化し、軽自動車のナンバーを取得して運行地域限定での公道走行を可能にした。マクニカの仕立てる自動運転のコンセプトカーとして「macniCAR-01」とネーミングしている。
※1 超⼩型モビリティ認定制度(国⼟交通省)
地域の移動の⾜として利活⽤される超⼩型モビリティについて、道路運送⾞両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)第 55 条第1項に基づく基準緩和認定制度を活⽤し、性能等に関して⼀定の条件を付すことで、安全・環境性能が低下しない範囲で⼀部の基準を緩和し、公道⾛⾏を可能とする制度。
マイクロ・ロボットタクシー「Mopi」はパーセプティン独自のコンセプトで、自動運転のEVを使用した低速の近距離移動のためのタクシーサービス。ラストワンマイル問題を抱える地域に向けた新しいモビリティサービスをめざす。地域の移動の⾜として利活⽤される超⼩型モビリティについて、道路運送⾞両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)第 55 条第1項に基づく基準緩和認定制度を活⽤し、性能等に関して⼀定の条件を付すことで、安全・環境性能が低下しない範囲で⼀部の基準を緩和し、公道⾛⾏を可能とする制度。
そのほか、この実証にあたり損害保険ジャパン株式会社が⾃動運転実証実験のリスクアセスメントを実施する。
マクニカとパーセプティンは協業を通じ、⾃治体や交通事業者などの地域毎のサービス運⽤主体に⾃動運転ソリューションを提供し、サービスの⽴ち上げや運⽤を支援することで、地域課題の解決への取り組みを進める方針だ。