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日本気象、JAXAと共同で空モビリティ向け空域監視システム開発へ ドップラーライダーや気象ドローン活用

2025/10/7(火)

日本気象株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「航空イノベーションチャレンジ」に採択され、次世代空モビリティ向け空域監視システムの開発に向けた共同研究を開始する。ドップラーライダーや気象観測ドローンを活用し、安全な運航を支える高精度な気象予測の実現を目指す。

空飛ぶクルマや物流ドローンといった次世代空モビリティは、従来の航空機よりも低い高度を飛行するため、地形の影響を受けやすい局地的な気象現象が安全運航の大きな課題となる。しかし、現在の気象観測網では低高度の空域を十分にカバーできておらず、特に都市部や山間部などの複雑な地形上空での観測体制構築と予測精度向上が求められている。

日本気象は、この課題を解決するため、JAXAとの共同研究を通じて、リモートセンシング技術を活用した新たな空域監視システムの開発に取り組む。具体的には、ドップラーライダーや気象観測ドローンを用いて、低高度の空域を詳細に監視するインフラを構築。そこで得られた観測データを活用し、より高精度な気象予測の実現を目指す。

今回の研究テーマは「リモートセンシング装置と気象観測ドローンによる次世代空モビリティ安全航行のための空域監視システムの開発と気象予報高精度化」と題されている。

日本気象はこれまでにも、大阪・関西万博においてドップラーライダーを設置し、空飛ぶクルマやドローンショーの安全運航を支援するなど、次世代空モビリティの運航支援に関する実績を積んできた。今回のJAXAとの共同研究を通じて、都市上空や低高度を飛行する空モビリティの普及を促進し、安全・安心な空の移動社会を支える基盤技術の確立を目指す。

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