【国内初】南海電鉄、再生可能エネルギー100%でのケーブルカー運行発表
2021/5/10(月)
南海電気鉄道株式会社(以下、南海電鉄)は4月30日、国連が定める6月5日の「環境の日」を迎えるにあたって、6月1日から、鋼索線(高野山ケーブルカー)を再生可能エネルギー100%で運行すると発表した。
南海グループでは、持続的成長に資することを主旨とした「南海環境ビジョン2030」を制定し、事業活動におけるCO2の排出削減に向け各種施策を実施しており、鋼索線においても、省エネルギー車両の導入などを進めてきた。今回、関西電力株式会社(以下、関西電力)の「再エネECOプラン」を適用することにより、再生可能エネルギー100%での運行を実現し、さらに環境に優しい交通手段を提供する。 「再エネECOプラン」は、関西電力が非化石価値取引市場から調達した、太陽光・水力・風力発電等の環境価値を付加した電力を使用するプランであり、実質的に再生可能エネルギーによる電力として取り扱うことが可能だ。「地球温暖化対策の推進に関する法律」の「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」において、同プランで使用する電気をCO2排出係数をゼロとしてCO2排出量を算定することができる。
今回再生可能エネルギー100%で運行するのは、鋼索線(極楽橋~高野山駅)だ。 国内の鋼索線において初めて、再生可能エネルギーを100%使用して運行する。これにより、CO2排出量を年間で約60t削減できる。
なお南海電鉄は、今後も、エネルギー効率の高い車両や流通・不動産設備を継続して導入する一方で、従業員の節電意識を高め、「南海環境ビジョン2030」の目標達成を目指すと述べている。