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ニアミーと日の丸交通、夜間~早朝限定「シェア乗りサービス」提供開始

2023/12/25(月)

株式会社NearMe(以下、ニアミー)と日の丸交通株式会社(以下、日の丸交通)は12月21日、タクシーの「シェア乗りサービス」を夜間から早朝時間帯に限定したナイトシャトルとして予約・運行開始を発表した。

「シェア乗りサービス」の目的は、夜間・早朝における移動の需給バランスへの対応だ。東京6区内(千代田区・中央区・江東区・新宿区・渋谷区・港区)を乗車地とし、東京駅を中心とした半径約20km以内を運行エリアに設定している。

さらに、同サービスでは、タクシーのシェアサービス「NearMe」を活用し、1つの車両を複数組でシェアする「ライドプーリング」によって、“タクシー難民”を減らすことを目指す。くわえて、通常のタクシー料金の最大50%の金額で移動ができるため、利用者の費用負担軽減も実現する。

一方、運行事業者側のメリットとしては、1回あたりの運行距離が長くなることで生産性向上の寄与につながることだ。これにより、事前予約制とすることで運行計画を立てやすくなる。同時に、タクシードライバーにとっても都市部と移動先の往復が少なくなることで肉体的負担の軽減にもつながるという。

▼関係者のコメント
■日の丸交通 代表取締役 富田和孝氏のコメント
ニアミー様の「シェア乗りサービス」は、タクシー業界に革新的な変化をもたらす可能性があり、サービスが開始されることを大変うれしく思います。最近、タクシーの空車不足よりライドシェア解禁論が話題となっていますが、1台の車両で複数の利用者が同乗する 「シェア乗りサービス」を促進し、タクシーの実車率を上げることで、空車不足の問題解決につながる1つと考えています。

特に深夜早朝はタクシーの運行が切り替わる時間帯であり、運行車両が少なくなります。「シェア乗りサービス」を通じ、お客様からの配車依頼により効率的に対応でき、お客様の満足度向上に貢献する取り組みをニアミー様と共に進めていきます。サービス開始時は時間とエリアが制限されていますが、将来的には時間やエリアに制約のないサービスに進化させることを期待しています。

■ニアミー 代表取締役社長 髙原幸一郎氏のコメント
ライドシェアに代表されるさまざまな議論において、日本の移動課題解決のために求められるのは「輸送量を増やす」ということだと考えています。ニアミーは、「輸送量を増やす」ためのアプローチとして、タクシー車両そのものを増やし、呼んだら来るタクシー(輸送車両)の絶対数を増やす『ライドヘイリング』だけではなく、1つの車両を複数組でシェア乗りする『ライドプーリング』によって、既存の資産を有効活用する「質」の観点からのアプローチによって課題解決に貢献していきたいと考えており、この「質」の観点からのアプローチを日の丸交通様と具体的な実行フェーズに入っていけることを大変うれしく思っています。

ニアミーを創業する前から「終電を迎えた駅のタクシー乗り場に長蛇の列ができ、なかなかタクシーに乗ることができずに、家に帰るのがさらに遅くなってしまう」という移動の課題を一生活者として感じていましたし、私と同じような経験は人生の中で誰もが一度は体験したことがあるのではないでしょうか。

運行を担っていただく日の丸交通様とともに、輸送量を増やす手段としてタクシーの“シェア乗り”があることをより多くの皆様に知っていただくだけでなく、 “シェア乗り”が当たり前の選択肢となることを目指していきます。その結果、利用者と事業者の需給バランスが整い、街全体の移動がなめらかになっていくことで、ユーザーの方々はもちろん、日の丸交通様をはじめとしたタクシー事業者様、そして地域全体にとってそれぞれメリットを感じることができる「三方良し」の世界を実現していきたいと考えています。

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