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【安定的な接続実現】NECとTTDC、移動体との無線制御システム開発

2022/5/24(火)

無線制御システム
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日本電気株式会社(以下、NEC)とトヨタテクニカルディベロップメント株式会社(以下、TTDC)は、工場や倉庫内における自動車などの移動体と安定的な無線接続を実現する無線制御システムを開発した。5月20日付のプレスリリースで明かしている。

昨今、製造業において生産性の向上、労働力不足への対応などを目的に、自動化やIoTの活用などDXが進められている。特に、広いエリアや工程をまたがって使用される搬送機器やロボットなどに適用できる高信頼、低遅延の無線化ニーズが高まっている。しかし、工場や倉庫では生産設備など遮蔽物となるものが多いものの柔軟なライン変更などは難しく、安定した無線通信が課題となっている。

同システムは、「NEC 無線通信安定化ソリューション」を活用したTTDCの無線通信モジュールを自動車や搬送機器(AGV)などの移動体に搭載している。これにより、移動体との無線通信で問題となるローミング時の切断や干渉による通信不良の発生を防ぎ、安定した通信が可能だ。同システムを使うことで、リアルタイムな情報取得や作業指示が可能となり、生産現場の生産性向上・作業効率化に貢献するという。さらに、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の元町工場が先行して同システムを導入しており、工場内の無線通信を活用した生産性向上に貢献している。

両社は、同取り組みの知見を生かし、トヨタや他の製造業の利用者におけるAGV・工作機械・ロボットなどの無線制御や、検査データの収集、プログラム配信を行うシステムの提供を目指すという。なお、同システムは、5月25日から5月27日まで東京ビッグサイトにて開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2022」に展示されている。

移動体に搭載する
小型無線通信モジュール(左)
車に接続した
小型無線通信モジュール(右)



(出典:NEC Webサイトより)

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