NECら、フォークリフトを活用した自律遠隔搬送ソリューション開発
2023/8/31(木)
日本電気株式会社(以下、NEC)らは8月28日、フォークリフトを活用した倉庫内作業の効率性と安全性を向上させる自律遠隔搬送ソリューションを開発したと発表。NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(以下、NXHD)と共同で取り組んだという。
同ソリューションでは、アクチュエータ、カメラ、センサなどを既製のフォークリフトに後付けする。これにより、シミュレーションによる状況に応じた搬送ルートの自動設計や安全性を確保したフォークリフトの自律遠隔搬送を可能とする。さらに、複数拠点にある複数台のフォークリフトを遠隔から少人数で集中管理できるようにすることで人手不足を解消し、安全性の向上など持続可能な物流の実現に貢献する。既製のフォークリフトに後付けすることで自律遠隔搬送を実現するソリューションは国内初(発表日時点、NEC調べ)だ。また、NECは、同ソリューションを、2024年以降、NECが提供するDXプラットフォーム「NEC Digital Platform」へ搭載し、展開を目指す。一方、NXグループは、同ソリューションへの取り組みを通じ、人とデジタルが調和した効率的かつ高品質な物流ソリューションを提供していくという。
なお、両社は、今後NXHDの知見を生かしつつ、倉庫内での実証実験から得たフィードバックを反映させ、同ソリューションの早期事業化を目指す。さらに、在庫管理や入出庫管理を含む倉庫管理システムとの連携を図ることで、棚卸管理まで含めて物流倉庫の自動化を推進していくと述べている。くわえて、同ソリューションは「国際物流総合展2023 第3回 INNOVATION EXPO」(会期:9/13(水)~15(金)、会場:東京ビッグサイト)において、NECおよびNXHDのブースで紹介するとのことだ。
(出典:NEC Webサイトより)