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NTTら、光ファイバを活用した豪雪地帯での道路除雪判断を行う実証成功

2023/11/13(月)

振動センシング技術による
除雪判断の概要

日本電信電話株式会社(以下、NTT)らは11月9日、豪雪地帯における道路除雪判断を行う実証実験に世界で初めて成功したと発表。今冬も実証を継続予定だという。

同実証は、NTT、東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)、日本電気株式会社(以下、NEC)で行ったものだ。青森市内で2022年11月~2023年3月にデータ計測し、2023年9月に解析・有用性の検証を完了している。

具体的な実証内容としては、光ファイバ振動センシング技術を応用し、既に地下に敷設してある通信用光ファイバ※に伝わる振動特性から路面状態を推定する機械学習モデルを構築。同モデルを活用し、実証を実施した。これにより、豪雪地帯の主要な地域課題である道路除雪作業前の市街パトロール作業と除雪判断のDXを期待できる。この実証の成果は、2023年11月14日~17日に開催されるNTT R&D フォーラム― IOWN ACCELERATIONに展示予定だ。

※ 通信用光ファイバ回線のうち、未使用の稼働していない芯線(プレスリリースより)

なお、3社は、除雪要否判定モデルの汎用性の実証に向けて地域様相の異なるエリアにおける実験を継続する。そして、将来的には、リアルタイムでの除雪実施判断のDXにより持続可能な道路除雪体制の維持など豪雪地域の課題解決を目指すとのことだ。さらに、通信インフラを活用して収集可能な市街の振動データや環境情報を解析することで地域課題を解決可能な光ファイバセンシングの応用技術の確立に向け、共創活動を推進すると述べている。

除雪要否判定モデル



(出典:NTT Webサイトより)

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