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系統用蓄電池事業参入に西鉄と自然電力が合意 九州の再エネ普及へ

2023/7/26(水)

第1弾の取り組みの
実施体制

西日本鉄道株式会社(以下、西鉄)と自然電力株式会社(以下、自然電力)は7月19日、両社の合弁会社である「西鉄自然電力合同会社」(以下、西鉄自然電力)において、系統用蓄電池事業に参入することに合意したと発表。自然電力が開発・運用するエネルギー管理システム「Shizen Connect」を同事業の市場取引と制御に活用するという。

西鉄自然電力は、同事業における第1弾の取り組みとして、定格容量1.92MW/4.659MWhの系統用蓄電池を西鉄グループの施設2カ所に設置し、運用ノウハウの蓄積を図る。蓄電池には、伊藤忠商事株式会社が開発するEV向け高密度バッテリーを活用した蓄電システム「Bluestorage」を採用する。さらに、蓄電池のリースサービスを提供する株式会社IBeeTから西鉄自然電力がリースを受けて運用する予定だ。

また、同社は、「Shizen Connect」を用いて、市場価格予測や充放電計画の策定、遠隔制御の実行などを行う。そして、卸市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場での取引による収益化やバランシンググループ※運用など、一連の運用を行う予定だ。

※ インバランス(計画と実績の差異)の精算を実施する、事業者の集団(単位)。小売電気事業者による「需要バランシンググループ」と、発電者による「発電バランシンググループ」がある。(プレスリリースより)

くわえて、西鉄は、同事業を通じて、電気バスのバッテリーなどグループ内の蓄電機能の活用を見据え、エネルギーマネジメントの知見を獲得していくとのことだ。一方、自然電力は、同事業を通じて、「Shizen Connect」による市場価格予測の精度向上等や市場の動向についてのノウハウ蓄積を行い、将来的な多拠点・大規模展開につなげていくという。

なお、両社は、系統用蓄電池およびエネルギー管理システムの導入を進め、再エネ電源由来の電力の効率的な活用と安定供給に寄与することを通じて、サスティナブルな脱炭素社会の実現に貢献していくと述べている。

(出典:西鉄 Webサイトより)

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