日産とサッポロ、フェリーを活用した海上輸送開始 復路でビール製品輸送
2025/12/2(火)
日産自動車(以下、日産)は12月1日、サッポロホールディングス株式会社のグループ企業であるサッポログループ物流と、日産が保有する専用フェリーを活用した海上輸送の共同開始を発表した。
日産自は、関東エリアで自動車部品や完成車を専用フェリーに積載し、日産自動車九州に隣接する専用ふ頭へ輸送している。従来は、九州からの復路は、完成車および空積みの状態のシャーシ(注1)を関東エリアの専用ふ頭へ回送していた。今回の取り組みでは、往路で車両部品を積載していたシャーシに、復路ではサッポロビール製品を積載して輸送することで、フェリーの積載効率を高めて輸送の効率化を図るとともに、二酸化炭素排出量の低減を同時に実現する。同区間をトラックでサッポロビール製品を輸送した場合と比較して、年間約55%のCO2排出削減効果を見込んでいるという。
また、全工程をトラックで輸送すると仮定した場合、九州~関東の約1,200kmの距離に19時間ほどかかることが想定されるが、フェリーも合わせて利用することによりトラックでの輸送時間を約4時間半に抑えることができ、長距離運転によるドライバーの労働負荷低減など、物流業界が直面する社会課題の緩和にも寄与することが期待できるとのことだ。
※ シャーシとは部品や資材を効率的に輸送するために使用される、トラックの荷台部分のこと(プレスリリースより)
(出典:日産 Webサイトより)








