野村不動産ら、ギガらく5Gを習志野TechrumHubで運用開始
2022/12/7(水)
野村不動産株式会社(以下、野村不動産)と東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、習志野TechrumHub(テクラムハブ)に「ギガらく5G」を導入し、ローカル5G検証環境として運用開始した。12月1日付のプレスリリースで明かしている。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うEC需要の大幅増加に象徴されるように、現在では消費者の生活スタイル・購買スタイルは急激に変化している。さらには、車両運転業務への時間外労働上限規制(2024年施行)による長距離ドライバー不足・EC需要などにより個人宅への配送増加に伴う人手不足が深刻化している。このような理由から、自動化・省人化をはじめとした先端技術活用による物流オペレーションの見直しが業界全体で急務となっている。しかし、物流施設内においては、それらを実現する通信環境の整備が遅れているのが現状だ。
習志野TechrumHubは、企業間共創プログラム「Techrum」の効果検証拠点だ。同拠点に、NTT東日本が提供する「ギガらく5G」を導入することで、ロボットの自動運転・遠隔制御やIoTセンシング技術を活用した作業員稼働の可視化といった、物流DXに資する効果検証を進める。これにより、物流業界を取り巻く事業環境変化に対応する。
また、物流施設において、自動搬送ロボット等の導入が進んでいる。一方で、既存のWi-Fi環境では接続機器増加によるネットワーク輻輳やWi-Fi間の電波干渉により、通信遅延やロボットの動作停止が発生しやすい。このため、それらがロボットやIoTセンシング技術の導入および活用を阻害する要因のひとつとなっていた。
今回の取り組みでは、このような課題に対し、「ギガらく5G」の特徴を生かすことで、複数台のロボットや高精細カメラ、センサー端末を高い安定性・精度下で制御・活用できるようになる。これにより、倉庫オペレーションのDXに向けた効果検証の取り組みが可能だ。
両社は、パートナー企業との連携を通じて、「ギガらく5G」を活用した自動化機器の高度化や、作業状況の可視化の取り組みの有効性を検証する。そして、物流倉庫におけるローカル5Gの有効活用による課題解決に向けた検討を進めていくと述べている。
(出典:野村不動産 Webサイトより)