NPIC、西新宿の自動運転プロジェクトにターゲットラインペイント提供
2022/12/22(木)
日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社(以下、NPIC)は、東京都の「令和4年度西新宿エリアにおける自動運転移動サービス実現に向けた5Gを活用したサービスモデルの構築に関するプロジェクト」にターゲットラインペイントを提供する。日本ペイントホールディングス株式会社が12月21日付のプレスリリースで明かしている。
近年、人口減少・高齢化社会での移動手段の確保、人手不足下での円滑な物流機能の維持や、交通事故を減らす手段の一つとして、自動運転による貢献が期待されている。国土交通省と経済産業省の共同設置による自動走行ビジネス検討会は、25年度ごろまでにレベル4のサービスを40カ所以上で実施するとの目標を掲げている。
同プロジェクトは、日本工営株式会社により7月28日に選定されたものだ。京王電鉄バス株式会社を代表として、2023年1月23日~2月26日に西新宿エリアにおいて路線バスを用いた自動運転の運行実証を行う。
ターゲットラインペイントは、同社が開発したLiDARが認識できる特殊塗料だ。走行経路に塗装するだけで自車両が走っている位置推定の精度向上に寄与し、自動運転用のインフラ整備が可能となる。これにより、導入コストやメンテナンスコストの削減が見込める。くわえて、山林やビル等によりGPSが入りにくい場所でも、塗装されたペイントを認識させて走行を支援する。また、目視ではアスファルトと同化しやすい色のため、道路の路面標示と誤認しづらいという特長がある。
なお、日本ペイントグループは、今後もさまざまな場所での展開拡大を目指し、塗料技術を生かして自動運転の普及へ貢献していくと述べている。