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NTTと三菱商事、地図・位置情報サービスのHEREに出資

2020/6/3(水)

日本電信電話株式会社(以下、NTT)と三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、2019年12月に新設したオランダの持株会社を通じ、地図と位置情報サービスを提供するHERE Technologies社(以下、HERE社)の株式を30%取得したと発表を行った。
NTTと三菱商事は、2019年12月にデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進に向け、産業のデジタル化と社会課題の解決をめざした業務提携を締結。HERE社への出資についても、両社が提携を発表した際に取り組みの一環として挙がっていた。
※デジタルトランスフォーメーション(DX):企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すると共に、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。(参考:経済産業省)
HERE社が有する技術基盤を、両社が進めるDXにおける中核技術の1つに位置づけて、物流・都市 交通・小売・金融などさまざまな分野におけるロケーションサービスの展開を進めていく方針だ。

また、具体的な取り組みについて以下の3つの方針を挙げている。

(1)HERE社の位置情報データベースを活用し、車両の位置・運行状況等を可視化させた上、物流における最適ルートを提供するサービスの開発

(2)宅配(ラストマイルデリバリー)および幹線輸送(ミッドマイルデリバリー)に携わる物流業者等との提携検討を進め、年度内に複数の実証事業を開始

(3)地方都市のスマートシティプロジェクトにおいて注目されている、新たなモビリティサービス(オンデマンドバスなど)に、HERE社の持つ位置情報を活用した交通輸送手段の展開

今回の出資は、NTTと三菱商事が50%ずつ出資して設立したオランダの持ち株会社を通じて行った。また、HERE社側の発表によると、今回の出資完了でHEREの株主はアウディ、ボッシュ、BMWグループ、コンチネンタル、Intel Capital、三菱商事、メルセデス・ベンツ、NTT、パイオニアの9社になったとしている。

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