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日本郵船グループ企業・神戸大・大阪府大がAI操船支援システムの実船試験を行う

2020/12/14(月)

試験に使用した深江丸

試験に使用した深江丸

日本郵船のグループ企業であるMTIと日本海洋科学(以下、JMS)は9日、神戸大学、大阪府立大学と共同で研究する、人工知能をコア技術とする内航船の操船支援システム開発の一環として、実船試験を実施。日本郵船が10日に発表した。
今回の研究は、国土交通省が平成30年度交通運輸技術開発推進制度として採択した共同研究事業。神戸大学が代表となり、船舶交通の多い海域を航行する、内航船の操船支援を行うAIの開発が目的だ。このようなAIを開発することにより、人的要因に起因する海難事故の防止、船員の労働環境の改善を目指す。

実船試験は大阪湾にて実施した。神戸大学附属練習船の深江丸を使用し、開発したAIの操船支援システムと深江丸の操船システムを連結。航行中の他船や障害物に対する避航行動を確認・評価を行った。

船舶操船空間におけるリスクは、レーダー・AIS(船舶自動識別装置)などのセンサー情報をもとにAIが把握。AIが最適な進路を選択し、船の操縦を行うオートパイロット機能へ情報を伝送する。



日本郵船および日本郵船グループは、将来的にAI操船支援システムを使った大型船の操船の実現を目指し、有人自律運航船および無人運航船への技術展開にも取り組んでいくと述べている。

なお日本郵船グループは、事業活動を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を推進している。

(出典:日本郵船 Webサイトより)

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