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大阪・関西万博の建築現場でB100燃料活用、大林組が実証実施

2023/7/19(水)

株式会社大林組(以下、大林組)は、回収した廃食用油を回収100%バイオディーゼル燃料(以下、B100燃料)に精製し、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)の建設工事で稼働する建設機械の燃料として活用する実証実験を行うと発表した。
同実証では、株式会社松林(以下、松林)、西尾レントオール株式会社(以下、西尾レントオール)と協働し、大林組大阪本店および西日本ロボティクスセンターの食堂で使用した食用油を回収。一般家庭などから出た廃食油とともに製造委託先でB100燃料を精製する。さらに、精製した燃料は、松林が配送を担当し、大林組が施工する大阪・関西万博の工事で、西尾レントオールから借り受ける建設機械(油圧ショベル、発電機)に軽油に代わる燃料として使用する。

さらに、大林組は、同実験を通じて、B100燃料使用時の建設機械のメンテナンスやモニタリング方法の確立、エンジンへの影響評価などを調査する。同時に、燃料調達から精製、建設機械への供給、使用までの資源循環プロセスの構築を目指すという。さらに、今回の実証実験と並行して、多様な再生可能原料を水素化処理で精製したリニューアブル・ディーゼル燃料をフォークリフトに活用する実証実験も開始する予定だ。

また、大林組は、今回の実証実験開始に先立って、20%バイオディーゼル燃料を一部の建設機械に利用する実証実験を実施し、正常稼働を確認している。この実証は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と共同で、同社発注の「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)4街区」の建設現場で2023年2月~3月に実施したものだ。

なお、大林組は、今回の実証実験を通じて、B100燃料の活用拡大と資源循環プロセスの構築につなげ、CO2排出量削減効果のさらなる向上と、地産地消エネルギーの活用を推進する。くわえて、バイオディーゼル燃料の活用のほか、電動建機の導入、再生可能エネルギーの導入、ZEBの推進・拡大、低炭素資材の開発・実用化など、さまざまな取り組みを推進し、脱炭素社会実現に貢献していくと述べている。

大阪・関西万博関連工事で
B100燃料を使用する建設機械


(出典:大林組 Webサイトより)

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