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日本郵便、配達業務の効率化で物流ベンチャー2社と大規模検証

2020/6/16(火)

日本郵便株式会社(以下、日本郵便)、株式会社オプティマインド(以下、オプティマインド)、CBcloud株式会社(以下、CBcloud)の3社は、状況に応じたリアルタイムのルート再計算機能の大規模試行導入を今年6月から開始すると発表した。新機能は、日本郵便による配達業務で検証する。
今回発表した試行導入は、オプティマインドが提供するルート最適化システム「Loogia」と、CBcloudが提供する宅配事業者向けの業務効率化システム「SmaRyu Post」を連携させる。全国約200局の郵便局で段階的に導入し、2020年6月から来年3月まで試行する予定。試行の対象となるのは、荷物運送のサービスの「ゆうパック」と「ゆうパケット」。

オプティマインドは、2018年2月に日本郵便が主催したオープンイノベーションプログラムで最優秀賞を受賞。それ以来、ルート最適化の観点から日本郵便と配達業務の効率化に向けて連携してきた。同社が開発した「Loogia」は、配送先の時間指定などの制約、収集したGPSデータをAIで解析して得た走行速度や駐車位置を考慮した配送ルートの提案を行う。今後新たに、配送の遅れや、不在による再配達などの配送状況に応じて、ルートをリアルタイムに再計算する機能を開発する方針だ。

CBcloudが開発した「SmaRyu Post」は、スマートフォンのみで稼働するクラウド型の宅配業務支援システム。例えばスマホで荷物をスキャンして車両への荷物積み込みや配達業務の支援する機能や、配送ステータスの管理や配達状況の画像撮影、電子サインなどの機能を一括して提供する。今回の試行導入では、ルートの自動作成およびナビゲーション機能で、オプティマインドの「Loogia」と連携する。

日本郵便の発表によると、「新技術を活用し、ゆうパックなどの配達を担う社員の負荷軽減や業務経験の浅い人でも簡単に配達できる仕組み作りを行うことで、誰もが当社で活躍できる環境の実現を目指します」としている。

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