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オリックス自動車、会津若松市でワンウェイカーシェアリングの実証実験開始

2021/3/2(火)

実証実験の概要

実証実験の概要

オリックス自動車は1日、スマートシティを掲げる福島県会津若松市で、ワンウェイ(乗り捨て)方式カーシェアリングサービスの実証実験を始めると発表した。
会津若松市は「スマートシティ会津若松」を掲げ、国や企業などと連携してICT関連事業や環境技術などを活用したまちづくりに取り組んでいる。オリックス自動車は、2020年9月より会津若松市にあるICTオフィスビル「スマートシティAiCT(アイクト、以下AiCT)」に入居し、会津若松市役所に市民共有型公用車を設置するなど、モビリティの有効的な利活用を推進している。
※平日は市役所専有、市役所が閉庁日(土日祝日、年末年始)は一般の方が利用可能。(オリックス プレスリリースより)
今回の実証実験では、ワンウェイ方式カーシェアリングにおける事業性やシステムの検証、利用者ニーズなどの蓄積を行う。ワンウェイ方式カーシェアリングとは、借受場所とは違う目的地で車両を乗り捨て(返却)可能なサービスだ。従来のラウンドトリップ方式と比べ、利用者の利便性が高い。

以前より他都市と往来するAiCT入居企業からは「AiCTと郡山駅間の柔軟な移動手段を確保したい」というニーズがあった。今回の実証実験では、ワンウェイ方式カーシェアが公共交通機関の補完となり、移動に関する課題解決になるかを検証する。

具体的には、AiCT内と郡山駅周辺に計8台分の専用駐車場を設置し、AiCT入居企業の従業員と関係者に利用者を限定した車両4台を配備。これらの車両には、AiCTに入居する三井住友海上火災保険が実験用に提供する専用ドライブレコーダーを搭載する。走行する道路の画像データを収集し、AIによる画像分析技術により道路の損傷箇所を適時に検知する実証実験も実施予定だ。
スマートシティAiCT(左)<br>使用する車両(右)

スマートシティAiCT(左)
使用する車両(右)


なおオリックスは、ICT関連企業との協業や都市のデータの活用を通じていつ・どこで車両需要があるかを分析し、乗り捨て可能なシェアリング車両を市中に配置する。市民や観光客が乗りたいときに乗り捨て可能な車両が近くにあり、より自由に柔軟に移動できる世界を実現し移動に関する利便性を向上を目指すと述べている。

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