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Osaka Metro、万博見据え全路線の混雑をAI予測 JBCCと共同開発、7月31日から提供開始

2025/7/28(月)

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)とJBCCは、Osaka Metro全路線の列車混雑を1週間先までAIで予測するサービスを共同で開発した。大阪・関西万博開催による混雑緩和と利用者の利便性向上を目的としており、2025年7月31日よりOsaka Metro公式アプリ「e METRO」および公式ホームページで提供を開始する。

本サービスは、大阪・関西万博の開催に伴い予想される鉄道利用者の増加に対応するため開発された。利用者は、ラッシュ時間帯は15分ごと、それ以外の時間帯は30分ごとに更新される混雑予測情報を確認できる。混雑度は「空席あり」から「大変混雑」までの5段階で表示され、乗車する路線や時間帯を検討する際の参考として活用できる。

開発の要となったAIモデルは、JBCCが機械学習の手法であるニューラルネットワークを用いて構築した。過去の駅改札の通行データに加え、万博開催に伴う通常時とは異なる人の流れといった変動要因もAIに学習させることで、予測精度の向上を図っている。7月中旬に実施された検証では、AIの予測値と実績値がほぼ同じ傾向を示す結果が得られており、高い信頼性が確認されている。

Osaka Metroは本サービスを通じて、万博期間中も利用者に便利で快適な移動を提供することを目指す。JBCCは、AI開発専門組織「イノベース」が持つスキルとノウハウを活かし、構想策定からAIモデルの開発、ユーザーインターフェースの設計までを支援した。両社は今後も先進技術を活用し、社会に新たな価値を創出していく方針である。

AI予測値と実績値の比較
7月中旬での検証:主要路線の駅間における1日の乗車人数の推移
(AI予測値:オレンジ線 |実績値:青線)



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