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パナソニックら4者、電池の資源およびリサイクルに関する共同研究開始

2022/1/27(木)

東京大学生産技術研究所(以下、東大生研)、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社(以下、PPES)、パナソニック株式会社(以下、パナソニック)、豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、電池の資源およびリサイクルに関する共同研究を開始する。1月26日付のプレスリリースで明かした。

同研究の目標は、電池のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルならびに大幅な生産コスト低減の実現だ。リチウムイオン電池に使用される資源、ならびにリサイクル材を原料とした電池材料開発・製造プロセスを題材に、革新的な新規プロセス構築を行う。そして、持続可能な社会へ貢献する。

具体的には、「資源開発~電池材料開発・製造まで一気通貫での新規プロセス開発」「電池廃材・廃電池リサイクルの新規プロセス開発」を行う。そして、今後ますます市場拡大が見込まれるリチウムイオン電池に対し、より一層の安定供給とライフサイクル全体での CO2排出量、低減・低コスト化を図るため、技術革新、社会実装に取り組むという。

なお、4者は、カーボンニュートラルの実現に貢献し、環境にやさしい循環型社会の実現を目指すという。相互の連携と積極推進を図るための「産学連携研究協力協定」を締結。電池産業基盤の発展・強化に向け、産学ならびに企業の枠を超えた専門家同士、ワンチームとなってチャレンジを進めると述べている。

▼東大生研ならびに各社代表からのコメント
■東京大学生産技術研究所 所長 岡部徹氏のコメント
「この新しいスタイルの柔軟な産学連携により、本分野における優れた人材の育成だけでなく、サプライチェーンの源流まで遡る広範な取り組みを通じて、社会実装まで具体的に見据えた新規技術開発を世界に先駆けて行い、持続可能な循環型社会の実現に貢献してまいります。」

■PPES 代表取締役社長 好田博昭氏のコメント
「電池産業の成長・発展に向けて、大変力強いパートナーシップを構築できることになり光栄に思います。この取り組みを通じて、環境にやさしく競争力のある電池サプライチェーンづくりを加速させ、脱炭素社会に貢献していくとともに、電池専門会社としての当社の知見を広く世の中のために活用できるよう取り組んでまいります。」

■パナソニック エナジー社 副社長・CTO 渡邊庄一郎氏のコメント
「産学連携研究による力強いパートナーシップでカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みに参画できることを光栄に思います。当社は電池適用に向けた原料基準の明確化など電池メーカーとしての知見を広く活用し、サプライチェーン強靱化ならびにリサイクル等の社会システム構築に向けて貢献してまいります。」

■豊田通商 金属本部COO 片山昌治氏のコメント
「日本のリーディングプレーヤーと共に競争力のあるサプライチェーンを築き、カーボンニュートラル社会に貢献できることを光栄に思います。バッテリー材料供給のみならず、循環型静脈事業における当社の知見を生かし、再資源化促進による環境負荷削減、循環型社会形成に貢献してまいります。」

(出典:パナソニック Webサイトより)

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