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Osaka Metro、パナソニックコネクトら開発の顔認証改札機採用

2023/3/8(水)

ウォークスルー型の
顔認証改札機
入場側(左)退場側(右)

株式会社高見沢サイバネティックス(以下、高見沢サイバネティックス)とパナソニック コネクト株式会社(以下、パナソニック コネクト)は、ウォークスルー型の顔認証改札機を開発した。大阪市高速電気軌道株式会社(以下、Osaka Metro)は、この改札機を2024年度末までに全駅に導入するという。高見沢サイバネティックスが、3月7日付のプレスリリースで明かした。

高見沢サイバネティックスとパナソニック コネクトは、これまでOsaka Metroが取り組む都市型MaaS構想「e METRO」の一環として、「顔認証を用いた次世代改札機」の実証実験に2019年から参加してきた。そして、大国町駅をはじめとする一部の駅で、Osaka Metro社員や車いすを使用するユーザーに向けた実証実験を継続していた。今回採用された改札機は、これらの実験中に得たデータや知見を基に、改良されたものだ。

改札機利用者は、事前にOsaka MetroのMaaSアプリ「『e METRO』アプリ」を通じて本人の顔画像を登録し、使用する乗車券と本人の情報を紐づけておく。これにより、カード等の媒体を要することなく、スムーズに改札を通過することができるようになる。改札機の機能としては、改札通過時に、顔照合によって利用者、および乗車券情報の特定を行い、上位サーバに乗車券と処理機器の情報を伝送する。これにより、利用者が所有する通行権利を判定・応答するという仕組みだ。

一方、改札機のデザインは、入場側・出場側のデザインを非対称とすることにより、利用者を「迎え入れる」、「送り出す」というおもてなしをイメージした演出を施した。さらに、顔認証の精度を上げるため照明の付いたアーチを設けている。同時に、扉部分には透明なクリスタル調の素材を用い、通路案内を行うイルミネーションを採用するなど、機能だけでなくデザインも近未来を意識した作りとなっている。

また、今回の改札機は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の実施に間に合う形で導入が進む予定だ。なお、高見沢サイバネティックスとパナソニック コネクトは、今後もOsaka Metroの目指す姿の実現にテクノロジーの力で寄与すると共に、利用者の利便性向上を実現していくと述べている。

(出典:高見沢サイバネティックス Webサイトより)

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