パナソニック、管理IoT化サービス「モバカン」を10月から提供開始
2022/6/9(木)
パナソニック株式会社エレクトリックワークス社は、マンション管理会社向けに業務の効率化・省人化を目的とした管理IoT化サービス「モバカン」を2022年10月から提供開始する。6月8日付のプレスリリースで明かしている。首都圏エリアを対象に提供開始し、2023年度以降、順次サービスエリアを拡大する予定だ。
昨今のマンション管理業界では、業務負担の重さや人件費の上昇により、管理員や物件を担当する管理会社のフロントマンの不足が常態化し、適切なマンション管理を長期にわたり維持していくことが難しくなっている。管理員や管理会社のフロントマンは、住民向けの連絡やメンテナンス業者への鍵の受け渡しなど、現場対応が必要な業務が多数あり、今後は生産性を高め、少ない労働力でサービスの質を維持・向上させることが、管理業界共通の課題となっている。同サービスは、各住戸に設置されているインターホンや管理会社のモバイル端末を連携する。これにより、住民への連絡配信や共用施設の利用申請受け付け、メンテナンス業者への鍵受け渡しなどの業務を遠隔対応できるなど効率化をサポート、現場対応の負荷を軽減する。
また、同サービスは、マンションの管理会社やマンションの住民にもメリットがある。現在、管理会社のフロントマンと、住民やメンテナンス業者などとのコミュニケーションは、電話・FAX・郵送などアナログな手法がメインだ。しかし、同サービスを活用することで、ダッシュボード(管理画面)を使った遠隔管理が可能になり、フロントマンも在宅勤務などフレキシブルな働き方が選択できる。
さらに、同サービスは、共用部に暗証番号により鍵の貸し出し・返却ができるスマートキーボックスを設置している。このため、メンテナンス業者向けに遠隔での鍵の貸し出しも可能だ。エントランスも専用の暗証番号を入力することで解錠できる。
一方、住民は、同サービスにより、いつでも配信情報を閲覧したり共用施設の利用申請をしたりできるようになる。これにより、使い勝手の向上や対応の迅速化による住民の満足度アップが期待できる。
なお、同社は、「モバカン」のサービス提供を通じて、管理業務を効率化、管理コストを削減、利便性の高い暮らしを実現し、マンションの資産価値向上に貢献すると述べている。同サービスは、6月16日、17日に東京ビッグサイトで開催されるマンションEXPOに出展する予定だ。
(出典:パナソニック Webサイトより)