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パナソニック、電池分析サービス「BetteRRRy」を中国で提供

2022/11/11(金)

パナソニック四維モビリティテクノロジーサービス北京有限公司(以下、松下四維)は、貴陽産業発展控股集団有限公司(以下、貴陽産投)が各社とともに設立準備中の電池資産管理会社に対して、電池分析クラウドサービスBetteRRRyを提供することで合意。協力協定を11月6日に締結した。11月7日付のプレスリリースで明かしている。
中国において、脱炭素社会の実現に向けEVを含む新エネルギー車は、重要な産業として位置づけられている。新エネルギー車のさらなる普及を図っていく上で、電池の充電は、従来の自動車に比べて使い勝手が悪く、課題となっている。

そのような中、電池スワッピング方式が、電池充電の課題を解決し、新エネルギー車の使用体験を向上させる方式の一つとして期待され、利用拡大が進んでいる。同方式は、電池交換ステーションで車体に搭載された電池を、使用済のものから充電済のものに交換するというものだ。同方式には、従来の自動車に給油するのと同じような手軽さで充電できるという特長がある。

ただし、同方式の利用を拡大するためには、電池交換ステーションで大量の交換用電池を確保しておく必要がある。そのため、ステーションに電池を提供する電池資産管理会社の存在感が増してきている。

一方で、電池は、充放電の繰り返しや時間経過により、一度に充電できる電気の量が減少したり、故障するリスクが高まったりするデメリットがある。そのため、大量に電池を保有する電池資産管理会社にとって、電池の状態管理や劣化抑制が課題となっている。

パナソニックグループは、これまで電池の製造を手掛けてきた電池開発の知見とデジタル技術を融合させる。これにより、電池データからリアルタイムで電池内部の劣化状態を可視化したり、電池の充電制御を最適化することで電池劣化を抑制したりする電池分析クラウドサービスBetteRRRyを開発した。

さらに、松下四維は、電池分析クラウドサービスを用いた保険会社のサポートにも取り組んでいる。中国太平洋財産保険株式会社深圳分公司(以下、中国太平洋保険)と三井住友海上火災保険(中国)有限公司(以下、三井住友海上中国)とともに、貴陽産投らへ保険サービスを提供することで合意した。対象となるのは、貴陽産投らが設立準備中の電池資産管理会社、およびその関連会社が管理・運営する電池や車両、電池充電交換ステーションなどだ。11月6日に協力協定を締結している。

同協力協定では、松下四維が提供する電池分析クラウドサービスBetteRRRyを活用することで、電池資産管理会社の新エネルギー車に関連する資産の効率的な管理と活用をサポートする。また、中国太平洋保険、三井住友海上中国と連携して保険サービスを提供。松下四維は電池分析を担当し、保険サービスの提供をサポートする。

なお、松下四維は、これらの取り組みを通じて、新エネルギー車のさらなる普及を支え、脱炭素社会の実現に貢献していくと述べている。

(出典:パナソニックホールディングス株式会社 Webサイトより)

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