パナソニックITS、タクシーのMaaS相乗り有償実証を実施
2024/2/13(火)
パナソニックITS株式会社(以下、パナソニックITS)は、2月8日、北海道室蘭市(以下、室蘭市)の協力のもと、タクシーと連携したMaaSの相乗り有償実証実験を実施すると発表した。
パナソニックITSと室蘭市は、高齢者を中心にクルマを持たない地域住民の移動の利便性向上や、人材不足に悩む交通事業者の課題解決のため、室蘭MaaSプロジェクト「いってきマース」を2020年より推進してきた。
正式サービスインに向け2段階実験の第1弾として、2023年10月に有償実証実験を実施。その結果を踏まえ、第2弾実験は、サービスイン条件に近いタクシー相乗り形式で実施する。ショッピングモールMORUE(モルエ)中島とスーパーアークス室蘭中央店で、2月19日から3月15日まで実施予定だ。
本実証は、ユーザーが店舗に設置されたタブレットから配車予約を行い、乗車時間と目的地が近いユーザーをマッチング。そして相乗り利用ユーザーにはクーポンが発行され、通常運賃に対して25%分の料金が還元される。また、サービスインに向けた利便性向上のためデジタルクーポンを導入。OCR(Optical Character Recognition)技術を用いて、電子クーポンを発行し、提携店舗利用額1,000円ごとに100円の割引クーポンが発行される。
同社は、自立的で持続可能な検証のため、実際の運用状況に近い条件下でタクシーの稼働率、タクシー事業者および小売事業者の収益増加率なども計測する。SNS等でのPRにより、エンドユーザーである地域住民の認知向上を目指すと述べている。
(出典:パナソニックWebサイトより)