パーソルR&Dら、AI等活用による工場・物流倉庫業務の共同研究開始
2022/10/21(金)
パーソルR&D株式会社(以下、パーソルR&D)と株式会社JDSC(以下、JDSC)は、AIと自動搬送ロボット活用による工場・物流倉庫業務の生産性向上を目指す共同研究を開始する。10月13日付のプレスリリースで明かした。
物流業界における2024年問題が差し迫ってきている中、ドライバーの残業時間の管理の問題だけではなく、運輸業・郵便業では直接的に、卸売業・小売業、製造業などでは間接的に影響を受けることが予想される。
また、パーソルホールディングス株式会社の調査によると、上記物流関係企業の経営者・管理職の60.2%が、2024年問題について「何らかの影響あり」と回答した。そして、想定される課題としては、「人材不足」が1位となった。
このような時代の変化の中、物流・製造業の現場ではさらなる人材確保とともに、生産性向上のための業務上の工夫・新しいテクノロジーの導入が喫緊の課題となっている。
これまで工場や物流倉庫の現場では、作業別工数や要員シフトといった人に関わるデータと、自動搬送ロボットや施設設備のデータは個別に管理されていた。両社の共同研究では、工場や物流に関わる、属性の異なるさまざまな情報をデータ化および統合管理し、予測・最適化を経て実行する新たな仕組みを作る。これにより、倉庫や工場での業務の効率化および生産性向上を目指している。
第一の取り組みとして、JDSCが開発するAIとパーソルR&Dが展開する自動搬送ロボットの遠隔ソリューションを組み合わせ、ロボットの導入促進や人員との協働体制の構築、最適な活用方法を、業種を問わず倉庫や工場に提供する。
同ソリューションでは、工場や物流倉庫で取得した各種データを基に、JDSCがAIを用いた予測と最適化を行い、パーソルが勤怠管理システムやセンシングを用いた各種データの取得、および自動搬送ロボットの導入や現場に合わせた機能拡張を行う。
なお、両社は、共同研究を通じて、労働力不足の時代における新しい物流倉庫、工場業務のあり方を基に、新しい働き方を社会に提案していくと述べている。
(出典:パーソルR&D Webサイトより)