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パワーエックス、27億円を追加調達 累計調達額は約99億円に

2023/1/13(金)

株式会社パワーエックス(以下、パワーエックス)は、JA三井リース株式会社(以下、JA三井リース)等から、追加で27億円を調達した。1月10日付のプレスリリースで明かしている。これにより、パワーエックスが調達した額は、累計約99億円となった。

同社は2022年、バッテリー型超急速EV充電器「Hypercharger」と大型定置用蓄電池「Mega Power」の予約受注を開始した。それらの累計予約受注容量は、2022年末時点で3.3GWh (330万kWh、約1861億円相当) を突破している。また、同社は、岡山県玉野市に蓄電池工場「PowerBase」を建築中だ。

くわえて、同社は、EVチャージステーション事業を、都内を中心に10カ所で夏頃から順次サービスを開始する予定だ。さらに、電気運搬船「Power ARK」事業も、今年上半期を目処に詳細仕様を発表し、2025年に予定している一号艇の完成、および実証実験に向けて、さらに準備を加速していくという。­

今回の資金調達には、JA三井リースのほか、損害保険ジャパン株式会社、正栄汽船株式会社、株式会社辰巳商会(以下、辰巳商会)、四国電力株式会社、アンカー・シップ・パートナーズ グループなどが参加している。調達した資金は、「PowerBase」での蓄電池製品の製造や、製品の研究開発に充てられる予定だ。さらに、同社は、JA三井リース、および辰巳商会と資本業務提携の締結を1月10日に発表している。

▼関係者のコメント
■JA三井リース株式会社 代表取締役社長執行役員 新分敬人氏のコメント
弊社は、深刻化する地球温暖化・気候変動問題に対処し、持続可能な社会の実現に向け、再生可能エネルギー設備の導入支援など、脱炭素化の取組を進めています。再生可能エネルギーの普及に伴い蓄電池の需要が高まる中、日本最大規模の蓄電池ビジネスにチャレンジするパワーエックスと協業することで、今までにないバッテリーインフラ&アービトラージビジネスを創り作り上げていきたいという思いで今回、出資させていただきました。

■損害保険ジャパン株式会社常務執行役員 高山知士氏のコメント
弊社は、『自然エネルギーの爆発的普及を実現』というパワーエックスのミッションに共感し、この度出資させていただくに至りました。今後は、優れた蓄電池およびEV急速充電器ならびに革新的な電気運搬船の開発を進めるパワーエックスを、出資パートナーの企業の皆さまとともにご支援し、カーボンニュートラルをはじめ持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

■株式会社辰巳商会 代表取締役社長 西豊樹氏のコメント
『夢はこび、未来へつなぐ。』を掲げ、物流・海運事業を営む弊社及び弊社グループは、洋上風力発電関連の輸送事業への参入も目指しています。今般、洋上発電された電気の海上輸送や超高速EV充電ステーションなどの高性能蓄電池を用いた自然エネルギー活用ソリューションを提供するパワーエックスと協業できることを大変うれしく思います。

■四国電力株式会社 取締役 副社長執行役員 白井久司氏のコメント
パワーエックスが開発する蓄電池やEV急速充電器は、我が国が抱えるエネルギー問題の解決に大きく貢献するものと期待を寄せております。弊社としてもパワーエックスならびに出資パートナーの皆様と力を合わせ、脱炭素社会の実現に取り組んでまいります。

■アンカー・シップ・パートナーズ グループ 代表 篠田哲郎氏のコメント
当社グループは、我が国海事産業のソリューションプロバイダーを目指し、『海運と金融をつなぐ』との想いのもと業界関係者へのソリューション提供を行って参りました。パワーエックスの掲げる『自然エネルギーの爆発的普及』というミッションに共感するとともに、蓄電池を用いたエネルギー・ソリューションは、脱炭素社会の実現に向けて重要な役割を果たしていくものと考えております。当社グループがこれまで培ってきた金融面での知見や地域金融機関とのネットワークを活かし、パワーエックスの事業の拡大ならびに脱炭素社会実現に貢献して参ります。

■株式会社パワーエックス 取締役県代表執行役社長 CEO 伊藤正裕氏のコメント
この度、シリーズA資金調達及び金融機関からの融資に続いて、多くの企業様よりご出資いただける運びとなり、大変感謝しております。この調達資金をもって、建設中の当社蓄電池工場の完成、蓄電池製品の生産出荷、EVチャージステーションのサービス展開・拡大等の再生可能エネルギーの普及の実現に向けた取り組みを加速させてまいります。

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