寿交通とS.RIDE、ソニーグループ提供のタクシー需要予測サービス導入
2022/9/2(金)
寿交通株式会社(以下、寿交通)とS.RIDE株式会社(以下、S.RIDE)は、寿交通が有する60台のタクシー車両にソニーグループ株式会社(以下、ソニーグループ)が提供するタクシー需要予測サービスを9月1日から導入した。8月31日付のプレスリリースで明かした。
需要予測サービスは、ソニーグループのAI技術を活用し、東京都内で営業走行する1万台を超えるタクシー車両の走行データを基に開発された需要予測ソリューションだ。タクシー内に設置されている乗務員用タブレットを通して、ドライバーの効率的な走行ルートの意思決定を支援する。需要予測サービスの主な機能は、「需要予測」、「おすすめルート表示」、「特需発生通知」、「天候予測」、「空車動態表示」、「ロング率」などだ。「需要予測」では、500m四方ごとの需要のヒートマップ表示や、高需要スポットをピンポイント表示する。「おすすめルート表示」は、ユーザー降車後にドライバーが営業エリアに向かう際などに、需要が高いスポットを経由するルートを提案する機能だ。
また、「特需発生通知」は、電車の運休・遅延情報、大型イベント終了など、タクシー需要が急激に高まり をリアルタイムで検出し通知する。「天候予測」では、局地的な大雨を予測。「空車動態表示」により、S.RIDE が保有する空車タクシー情報を地図上に表示し、需要に対する供給状況をリアルタイムに提示することが可能だ。さらに、「ロング率」では、長距離・長時間乗車が高いスポットを需要予測する。
両社は、需要予測サービスの活用によって、コロナ禍の厳しい営業環境においても、ユーザーとタクシー車両を効率的にマッチングすることでユーザーの利便性の向上と実車率の向上を目指す。また、タクシードライバー未経験者が安心して業務ができる環境を提供していくという。