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TMFやデンソーも協力 佐賀大学、高齢者の安全運転支援の実証実施

2023/5/31(水)

AI運転診断システムの特徴

国立大学法人佐賀大学(以下、佐賀大学)は、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(以下、TMF)、株式会社デンソー(以下、デンソー)と協力し、高齢者の安全運転支援を目的とした実証実験を実施する。

同実証では、モニターにドライブレコーダーを一定期間貸与し、通常通り運転をしてもらう。さらに、収集した映像等を、安全運転のためのアドバイスを行うAI運転診断システムで分析し、高齢者の事故リスク低減を実現する方法を検証するというものだ。TMFとデンソーは、2022年12月より同様の実証実験を愛知県豊田市で推進している。



また、同実証では、佐賀大学医学部 客員研究員 堀川悦夫氏が、これまで研究してきている高齢者の運転可否判断の研究成果とAI運転診断システムによる解析結果を分析する。そして、高齢者の方により長く安全に運転を継続してもらえるような取り組みをしていきたいと考えているという。

具体的には、運転中の車内外カメラ映像やセンサーデータを常時ドライブレコーダー内のSDカードに記録して分析する。同システムでは記録データを全て解析するため、日常のリスクシーンや運転の癖などの潜在的なリスクまで解析可能だ。解析データを基に、ドライバーにフィードバックすることで行動変容を促し、リスクに結びつく運転特性の改善や事故の抑制に働きかけるとのことだ。なお、3者は、日常的運転行動を数量化することができ、高齢者の安全運転支援のモデルを構築して展開していく中で、交通事故防止、モビリティの維持に貢献していくと述べている。

運転評価&アドバイスの内容
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(出典:佐賀大学 Webサイトより)

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