積水化学ら、ペロブスカイト太陽電池を風車タワー側面に設置する実証開始
2025/3/9(日)
積水化学工業株式会社(以下、積水化学)、四電エンジニアリング株式会社(以下、四電エンジ)および頴娃風力発電株式会社(以下、頴娃風力)の3社は2月27日、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を風車タワーの側面に設置するための共同実証実験開始を発表した。
同実証は、鹿児島県南九州市の頴娃風力発電所で2月24日から開始している。具体的な内容としては、積水化学が製造するフィルム型ペロブスカイト太陽電池を、四電エンジの設置・施工技術を用いて、頴娃風力(四電エンジの100%子会社)が運営する発電所の風車タワー側面へ設置。これにより、施工性および火山灰や塵の表面付着による表面防汚機能の評価などを検証している。
なお、3社は、今回の実証で得られた結果を、ペロブスカイト太陽電池の防汚機能の改善やテーパー状の垂直曲面設備への設置方法確立へ生かしていくことで、ペロブスカイト太陽電池の適用拡大による脱炭素社会実現への貢献を目指していくと述べている。

設置完了した
ペロブスカイト太陽電池