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「トヨタの小型EVへの取組」―LIGAREビジネスセミナー(10月12日開催)―(3/3)

2018/12/10(月)

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10月12日、都内で「トヨタの小型EVへの取り組み 環境省・国交省のEV関連施策」と題し、LIGAREビジネスセミナーを開催した。登壇者には、国土交通省 自動車局環境政策課 課長補佐 東海太郎氏をはじめ、環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 併任 水・大気環境局 自動車環境対策課 課長補佐 井上有希子氏と、トヨタ自動車株式会社 先進技術開発カンパニー 先行開発推進部 EV事業企画室 主査 谷中壯弘氏の3名を迎えた。2020年を見据え、国内では小型EVの安全対策に関する検討やEVやMaaSなどに関連した支援策が国土交通省や環境省をはじめ関係省庁でも検討され始めている。その最新動向や、2019年度から始まる小型モビリティによる地域交通の支援策、スマートシティへの取り組みなどについて議論した。
本記事では、セミナーの模様を3回にわたりレポートする(本記事は第3回目)。

「トヨタの小型EVへの取組」

トヨタ自動車株式会社 先進技術開発カンパニー

先行開発推進部 EV事業企画室 主査 谷中壯弘氏

最後に、トヨタが取り組む小型EVについて、谷中氏が講演を行った。

トヨタ自動車株式会社 先進技術開発カンパニー
先行開発推進部 EV事業企画室 主査 谷中壯弘氏


多様化するニーズに合わせたトヨタの小型EV

セミナーでは、4種類のトヨタ小型EVが紹介された。まず、軽自動車より少し小さいサイズの「i-RIDE」。次に、トヨタ車体が開発した一人乗りEV「COMS」。この車両は現在ではシェアリングサービス「Ha:mo(ハーモ)」や、法人の宅配サービスなどに幅広く利用されている。続いて、COMSよりさらに一回り小さいサイズながら、2人乗りが可能な「i-ROAD」。最後に立ち乗り型モビリティという位置づけの「Winglet」だ。これらを車両サイズや移動距離に応じて使い分けていく。谷中氏は、「昨今では車の使われ方やニーズも変化している。電動化にスイッチし、幅広いチャレンジを加速させたい」と語った。

これらの小型EVはそれぞれ適した利用シーンがある。たとえば、近距離の日常的な手段にはi-ROADが適しており、観光地・商業地の回遊・周遊にはi-RIDE、小規模配送などにはCOMS、といった具合で、細分化されたそれぞれのニーズに応じて使い分けることができる。

トヨタにおける小型EVの位置付け 資料:トヨタ自動車


全ての人に移動の自由をもたらす、トヨタの「Concept‐愛i」

トヨタが展開する小型EVのラインナップでは最も大きいサイズとなるi-RIDEは、AIを搭載した移動を提案している。昨年の東京モーターショーで披露されたコンセプトカーは、車椅子のドライバーでも移動しやすいユニバーサルデザインだ。

次に、谷中氏は「スクーターと大型バイクの間」というサイズのi-ROADを紹介した。こちらはサイズを生かした省スペース、小回りの良さに加え、軽い車両であるためエネルギー消費も抑えられるという。さらに、幅の狭いモビリティで課題となる走行の安定性を制御する技術を搭載しており、安全性を高めている。「バイク並みの使い勝手」と「クルマに近い快適性・安全性」を両立する新モビリティとして開発された。

Wingletは、高齢化に伴い、歩行だけでの移動が困難な人が増加することを見据えて開発された二輪タイプの立ち乗り型モビリティだ。さらに三輪タイプも展開している。三輪タイプは、特に乗り降りしやすく、高齢者を含め誰でも気軽に乗れることが特徴だ。「人と共存できるコンパクトなサイズ」として、三輪タイプはヒップ幅の430mmに設計されている。セグウェイの幅630mmと比較しても、これがいかに小さいサイズであるかがわかる。さらに、センシング技術による前方検知や盗難防止警告なども搭載し、安心・安全面の機能を高めている。

消費者は小型EVをどう使うのか?


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