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【世界初】シャープ、プラズマクラスター技術による運転能力向上効果確認

2023/9/27(水)

DSの外観(上)
試験イメージ(左下)
DS走行中の画像(右下)

シャープ株式会社(以下、シャープ)は9月26日、運転中のヒトに対してプラズマクラスターイオンを照射することで、運転能力が向上することを世界で初めて※1確認したと発表。芝浦工業大学SIT総合研究所 特任研究員 伊東敏夫博士(株式会社ハイパーデジタルツイン代表取締役)と共同で研究したという。
※1 イオン放出式の空気浄化技術において(2023年9月26日現在、同社調べ プレスリリースより)。
今回の研究は、手動運転および今後拡大が予想される自動運転※2についてドライビングシミュレータ(以下、DS)で実施したものだ。その結果、手動運転については、ブレーキを踏むまでの反応時間短縮、およびハンドル操作性向上の効果を確認。一方、自動運転については、眠気抑制およびテイクオーバー※3後のハンドル操作性向上の効果を確認したという。このように運転者の具体的な行動に影響を与える結果が得られたのは、今回が初めてとなる。

※2 当試験の自動運転はあくまで人がする必要のある運転支援レベルのもの。
※3 自動運転システムでは対応できず、人が運転をしなければならなくなった状態のこと。(プレスリリースより)
なお、同社は、引き続きヒトへの効果やそのメカニズムについて検証を進め、効果の信頼性を向上させる。同時に、プラズマクラスター技術の新たな分野への応用の可能性や、新たな有効性について追究していくと述べている。

■芝浦工業大学 SIT総合研究所 特任研究員 伊東敏夫博士のコメント

手動運転の試験における反応時間測定の結果によると、プラズマクラスターイオンを照射することによって、異常検知から通常より約0.5秒早くブレーキを踏むことが確認できた。これは時速50kmで走行中であれば、約7m手前で停止できることとなる。また現在の自動運転は、あくまで主体は運転者である「部分運転自動化」といわれるレベル2に該当し、自動運転システムが対応できない状況になると、運転者による手動運転に切り替わる可能性がある。自動運転中は運転者の注意力が低下しやすいため、眠気を抑制しハンドル操作性を向上可能なプラズマクラスター技術を応用すれば、急に手動運転に切り替わった場合でも、事故を防ぐ可能性が期待できる。今後もさらなるプラズマクラスター技術の応用に期待したい。


(出典:シャープ Webサイトより)

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