ブロックチェーンを使った中古車売買サービス Shelf APが開始
2020/11/5(木)
Shelf APが4日、ブロックチェーン技術を活用した、中古車売買マーケットプレイス「Shelf AP.jp」の提供開始を発表した。
Shelf APは、Web上での海外との中古車売買のサポートサービスを提供している。出品料やシステム利用料は無料。成約手数料のみの費用で、中古車売買で障害となる英語対応、輸出入手続きなどにも対応している。今回のサービスは、自動車を取り引きする上で、修復歴、走行距離、過去の売買における所有情報といった車両データをブロックチェーン上で管理するというものだ。こういった情報は取り引きをする上で重要だが、従来はデータの信ぴょう性や安全性に問題があった。そのため、耐改ざん性の高いブロックチェーンを使用することでこれらの課題解決を図る。
今回のサポートでは、システム上の言語変換やオペレーターによる英語のサポートも標準化している。このため海外向けに中古車販売を行ったことのない事業者でも、輸出販売に取り組むことができる。
また、Shelf APはサービス提供にあたって、カーセブン、ビィ・フォアード、ブロードリーフの3社と提携した。カーセブンは在庫共有システム、ビィ・フォアードは国内における陸送から輸出と海上輸送、ブロードリーフは車両販売システムを提供する。
なお、Shelf AP.jpは、ニュージーランドを皮切りに、今後アジア・オセアニア15カ国に展開予定だ。中古車の輸入制限がある国に対しては、急速な成長が見込まれる対象国内の流通に焦点を当てたプラットフォームサービスの提供を図ると、Shelf APは述べている。