清水建設ら3社、ロボット連携基盤の実証運用を豊洲スマートシティで開始
2022/3/30(水)
清水建設株式会社(以下、清水建設)、ブルーイノベーション株式会社(以下、ブルーイノベーション)、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(以下、オムロン)の3社は、ロボット連携基盤の実証運用を4月1日より開始する。3月29日付のプレスリリースで明かした。
スマートシティでは、都市内のあらゆる施設や設備が連携してデータを収集、統合、分析し、その結果に応じて設備や機器などを遠隔制御する。これにより、インフラや施設の運営・業務最適化や生活者の利便性・快適性向上が図られる。
その実現のためには、建物内の空調や自動ドア、エレベーターなどの設備機器からビル内を自動走行するロボットに至るまで、多種多様な機器類の制御アプリケーションを連携させる必要がある。一方、アプリケーション間の連携は設備機器・デバイスごとに個別にプログラミングしなければならないケースが多く、建物設備とロボットの連携機能の実装を妨げる要因となっていた。
清水建設は2021年8月、建物設備と各種サービスロボット・自動運転車を統合制御するシステム「Mobility-Core」を構築した。同システムは、施設側の自動運転管制・監視システム等の建物設備と、施設内で稼働する車両・ロボットを連携させるための基盤として機能する。
今回の実証運用は、豊洲スマートシティのエリア内に所在する大規模オフィスビル「メブクス豊洲」にて、「Mobility-Core」の核となっている建物OS「DX-Core」を活用する。具体的には、「DX-Core」と連携したロボットによる「ロボット清掃サービス」「ロボット案内サービス」の開発を手始めに、ロボットプラットフォームを介した建物施設とロボットの連携基盤の構築を進める。将来的には自動運転車やドローンなどによる広域・空域を対象としたサービス開発・展開も視野に入れ、モビリティやロボットと人が共生・協働する街づくりを推進していく予定だ。
「ロボット清掃サービス」の開発では、ブルーイノベーションのデバイス統合プラットフォーム「Blue Earth Platform(以下、BEP)」を介して、DX-Coreとオムロンの複合型サービスロボット「Toritoss」を連携させる。そして、Toritossが人の手を介さずにエレベーターや自動ドアと連動し、ビル内をシームレスに移動しながら自動清掃できることを実証する。
「ロボット案内サービス」の開発では、DX-CoreとMobility-Coreにより、案内ロボットとエレベーターや自動ドアを連携させ、ロボットによる階をまたいだ来客案内サービスの実証運用を進めるという。
(出典:清水建設 Webサイトより)