ニュース

シルバーウィークは車でどこに出かけた?GoToの影響は?【NAVITIME・Yahoo!がそれぞれ発表】

2020/10/7(水)

イメージ画像

画像:Adobe Stockより

Go Toキャンペーンが始まり、新型コロナ禍での観光需要や移動量が緩やかに回復しつつある。地域の需要喚起と再活性化を掲げたキャンペーンの最中に迎えた2020年のシルバーウィーク。果たして人の移動にどのような変化があったのだろうか。

先般、株式会社ナビタイムジャパン(以下、ナビタイム)とヤフー株式会社(以下、ヤフー)が、それぞれ運営する「NAVITIME」・「カーナビタイム」、「Yahoo!カーナビ」から集計した、シルバーウィーク中の車移動による人気スポットをランキング形式で公開した。

両社の発表から、人の移動、特に自動車による移動がどのように変わったのか見ていきたい。

■屋外施設・ショッピングモールが人気上昇 移動はお盆より活発に


※1 ナビタイムのデータは、2020年シルバーウィーク[2020年9月19日(土)~2020年9月22日(火・祝)]と、2019年シルバーウィーク[2019年9月21日(土)~2019年9月23日(月・祝)]をランキング化して比較したもの。
※2 ヤフーが発表したデータは、「Yahoo!カーナビ」で目的地を検索して設定し、ナビゲーションを開始するごとに1カウントとして集計したもの。集計期間は今年と昨年で平日数と休日数が等しくなるように、以下の2つの期間で集計して比較したもの。
 1. 2019年9月14日(土)~28日(土) 2.2020年9月12日(土)~26日(土)

両社のデータとも、屋外施設や複合商業施設など、ソーシャルディスタンスを保ちやすいスポットが人気となった。ナビタイムによるデータでは、富士サファリパークや鴨川シーワールドなど、各都市圏から日帰りや1泊程度で移動できる範囲のレジャー施設も順位を占めた。同社の分析によると、公共交通機関を使わずに自動車でアクセスできる点が人気を集めている要因と考えられている。Yahoo!カーナビの分析では、2019年はテーマパークや空港が上位にランクインしていたのに対し、今年は、移動に要する拠点(駅など)は減少しているという点がポイントだ。

また、ヤフーの発表によると、お盆と比較してYahoo!カーナビの利用者数が増加傾向となっているという。同社はお盆期間にも今回と同様に前年との比較データを発表している。それによると、お盆休暇期間における目的地の設定数は対前年比で14.4%減だった。一方、今回発表したシルバーウイークの目的地の設定数は対前年比で4%減で、前年からの減少幅が縮小している。集計したのはあくまで「カーナビに目的地をセットして、ルート案内を開始した回数」なのは踏まえる必要はあるが、この結果から見ると、シルバーウイーク中の自動車による移動量はお盆の頃より増加した、と考えることができる。

【関連記事】

さらに、ナビタイムは、外出に関する3つのジャンル(「宿泊/温泉」「旅行/観光」「遊ぶ/趣味」)を集計し、昨年の検索数と比べて増加率の高い上位20ジャンルも併せて発表した。

Navitime_sub2

ナビタイムによるジャンルランキング



密を避けたスポットの検索が増えている様子が見られ、「自然」、「レジャー/アウトドア」の検索数が大きく増加するという結果が出た。その中でも、昨年と比べて最も検索数が増えたのは、「ペンション/コテージ」で、昨年比3.83倍の検索があった。他の利用客との接触が少ない宿泊地として人気が集まっていると考えられる。

同じジャンル内でも、大規模イベントの自粛や人数制限等による影響で、「イベントホール/公会堂」や「スタジアム/球場」は、昨年に比べて減少し、ランキング外となっている。

両社のデータや分析結果から、今年のシルバーウィークは、「近距離移動」や「自然」がキーワードとなっている。これらの動きは、Go Toキャンペーンによる一時的な傾向なのか、あるいはニューノーマルの移動スタイルとして今後もこの傾向は続くのか。、今後も注目していきたい。

get_the_ID : 62771
has_post_thumbnail(get_the_ID()) : 1

ログイン

ページ上部へ戻る