世界初・水陸両用の自動運転バス、群馬県八ッ場ダムで検証へ
2020/7/6(月)
埼玉工業大学(以下、埼工大)は、システムソリューションなどを提供するITbookテクノロジー株式会社(以下、ITbookテクノロジー)と、水陸両用バスの自動運転・運航システムに関する共同開発を開始する。
プロジェクトは日本財団の「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」の採択事業として実施。埼玉工業大学とITbookテクノロジーのほか、長野原町(群馬県)や通信機器メーカーのエイビット、日本水陸両用車協会らで構成されるコンソーシアムが取り組む。埼工大は同プロジェクトにおいてITbookテクノロジーと共同研究契約を締結。両者は自動運転・運航の水陸両用バスの実験車両兼船舶の開発と、ソフトウェアの設計・開発を行う。
長野原町が導入した水陸両用バスに、自動運転・運航における、離着水・離着桟、水上障害物の回避、遠隔操作技術などの機能を構築していくという。群馬県の八ッ場あがつま湖(八ッ場ダム)の水陸両用車が地上から入水し、水上を自動航行した後に、上陸して地上に戻るような自動運転・運航を目指す。
研究期間は2年間の予定。実用化に必要な技術を開発・検証し、5年後の実用化を目指して、無人運航を可能にする技術開発を進める方針だ。