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SkyDriveら、ドローン自動自律飛行によるDIDでの資材運搬成功

2023/2/16(木)

使用した物流ドローン「SkyLift」

株式会社SkyDrive(以下、SkyDrive)は、株式会社大林組(以下、大林組)と共同で、橋梁建設現場において物流ドローンによる自動自律飛行による資材運搬の試験運用を開始した。2月15日付のプレスリリースで明かしている。人口集中地区(DID)となる現場での取り組みは、国内初の事例だ。

建設現場では、建設作業員の高齢化および減少を見据えた対応が課題となっている。大林組は、作業員が単純作業から解放され、技能や習熟を必要とする作業に集中できるように、AGVなどを活用した資材搬送の自動化を進めている。特に、山間部や急傾斜地に立地する現場や、狭隘なヤードしか確保できない現場、また、工程上クレーンを設置することが困難な現場を対象として、物流ドローンの活用を検討している。

両社は、2019年から共同で建設現場における重量物の運搬が可能な物流ドローンの活用の検討を行い、高速道路現場などで試験を繰り返してきた。今回使用した物流ドローンは、SkyDriveが航空機開発のプロセスで培った技術を活用して開発した「SkyLift」だ。自動自律飛行により、現場内の朝礼広場から、桁上空30mに最大20kgの資材を運び、無着陸でホイスト機構※ により荷下ろしを行うことができる。

※ 資材をドローンから吊り降ろす装置で、吊荷が接地することによりフックが自動で外れる機構を備えている。(プレスリリースより)

DIDでは、飛行にあたって特別な申請が必要であり、高い安全性が求められる。くわえて、今回、試験運用を実施した橋梁建設現場は、建設中の構造物と近接することから、構造物に由来する突風や地磁気の乱れなどがあり重量物運搬用ドローン適用の難易度が高い。さらに、鉄道営業線近接工事であるため、安全性のレベルを大幅に引き上げることが必要となる。なお、両社は、今後実際の建設現場において試験運用を重ね、建設現場に適した機体の開発及び効果的な活用方法を検討していくと述べている。

飛行経路

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