Nano One社は、正極材に関して、少ない工程で原料から製品まで製造する「One Pot技術」という独自の技術を有している。この技術により、従来よりも低コスト、かつ環境負荷の低いプロセスで製造できることが期待されている。

また、住友金属鉱山は今回、Nano One社に約1690万カナダドル(約19億円※)を出資する。出資完了後のNano One社株式における持分比率は5%となる。電池材料を製造する企業がNano One社に出資するのは今回が初だ。

くわえて、今回の共同開発では、住友金属鉱山の製造技術にNano One社の技術を活用することにより、正極材の低コストかつ環境負荷の低い製造プロセスの実現を目指す。また、共同企業体(Joint Venture)設立やライセンス契約なども含めた正極材製造に関する同社との協業の検討も進めるという。

(出典：住友金属鉱山 Webサイトより)