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【位置情報×生体情報】ウェアラブル開発でソフトバンクとミツフジが協業

2020/10/9(金)

ウエアラブルソリューションの全体像

ソフトバンクは8日、高精度測位と生体情報を併せて活用したウエアラブルソリューションの提供に向けて、9月からミツフジとの協業開始を発表した。
ミツフジは、心拍や呼吸数などの生体情報を取得するウェアラブルデバイス「hamon(ハモン)」を開発した。建設や鉄道、運輸、エネルギー業界などの企業が「hamon」を導入している。

「hamon」の特長は、着用者の現状を可視化することだ。得られた生体情報を基に、着用者のストレスや眠気などの体調変化や、深部体温の上昇変化から暑熱リスクを検知する。これまでは主に現場作業員の健康管理や見守りのために使われていた。

ソフトバンクは、高精度測位サービス「ichimill(イチミル)」を2019年11月から提供している。今回の協業では、「hamon」と「ichimill」のそれぞれの特長を生かし、労働環境と体調を同時に可視化することを目的としている。「hamon」導入企業からも、作業員の異常検知時の状態確認や作業の進捗管理のために、正確な位置情報を把握したいという要望が寄せられていた。

検討するソリューションは、2021年度の商用化を目指している。商用化に向けた実装実験も、今年9月から建設現場や測量現場で行っている。この実験では、ソフトバンクの「ichimill」検証機とミツフジのウエアラブルデバイスを別々に装着し、高精度な位置情報と生体情報を取得している。作業員の位置や体調の管理に加え、高精度な作業の進捗管理や、危険エリアへの進入検知などの有用性を検証している。

今回の協業の目的は、ウエアラブルデバイスと専用ウエアの開発だけではない。取得した情報のクラウド上での解析、緊急時の作業員および監督者への通知、遠隔モニタリングができるサービスなどの提供といった、包括的なウエアラブルソリューション展開を予定している。

(出典:ソフトバンク プレスリリースより)

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