ANAHDら6者、異種複数ドローンを活用した長距離配送の検証開始
2022/11/16(水)
ANAホールディングス株式会社(以下、ANAHD)ら6者は、鹿児島県瀬戸内町(以下、瀬戸内町)にて異種複数機の運用、および長距離飛行によるドローン配送サービスの検証を開始する。11月10日付のプレスリリースで明かした。
同実証は、株式会社森建設(以下、森建設)、瀬戸内町、株式会社石川エナジーリサーチ(以下、IER)、株式会社エアリアルワークス(以下、AW)、ANAHD、双日九州株式会社(以下、双日九州)の6者で、コンソーシアム「ID(いつでもどこでも)プロジェクト」として実施する。同実証は、鹿児島県の「鹿児島県地域課題解決型ドローン実証実験」にて採択されたものだ。また、同実証の目的は、離島におけるドローン配送サービスの実装だ。瀬戸内町古仁屋港から二次離島である加計呂麻島・与路島に向けて、食料品・日用品をドローンで配送する。実施期間は、11月21日~11月25日だ。
さらに、同実証では、有人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル4)を見据えた実証実験として、無人地帯での目視外飛行(レベル3)運航の検証を行う。同時に、離島住民が本土と同様に食料品や日用品などを受け取れるように、今後の物流サービス構築、および継続的な運用に向けた検証を行う予定だ。
ほかにも、同実証では、ANAHDとIERがそれぞれ異なるドローンを運航し配送するという、異種複数機材の飛行による事業者間の連携を行う。くわえて、AI自動監視カメラによるドローンポートの無人化、低遅延配信の検討、日本で初めてIERが提供するハイブリッドドローンにて、約32kmの長距離飛行を目指す。
なお、同コンソーシアムは、鹿児島県の地元事業者と連携して、シームレスなドローン配送システムを構築する。そして、今後も地元の課題解決を目標に新たな産業として、ドローン物流事業の社会実装を目指すと述べている。