住友商事、自動車エンジニアリング事業に参入 設計・開発領域に注力
2020/8/24(月)
住友商事株式会社(以下、住友商事)は、自動車の設計・開発領域におけるエンジニアリング事業を手掛けるSCオートモーティブエンジニアリング株式会社(以下、SCAE)を8月に設立し、自動車エンジニアリング事業に参入すると発表した。
大きな変革期を迎える自動車業界では、CASE領域の拡大や、自動車のモデル数の増加、デジタル化や各種性能の高度化、さらにはグローバル規模での地域毎の開発ニーズなどを背景に、多種多様な開発要件が生まれている。自動車の設計開発業務の複雑化が進むなか、住友商事は今後自動車エンジニアリングサービスの需要がより一層高まるという見通しを立てている。SCAEは、住友商事と自動車開発のエキスパートが手を組んだ新しい業態のエンジニアリング会社だとしている。出資比率は住友商事が100%。住友商事のグローバルネットワークを駆使した情報収集力・対応力と、自動車の各技術分野に精通したエキスパートの知見を活かして、顧客が掛かる課題に対して解決策を提案・実行する。また、先行開発・車両開発・ソフトウェア開発などの各分野にて、グローバルにパートナーシップを結び、ますます複雑化する顧客の設計・開発ニーズに応えていく方針だ。
住友商事グループでは、「社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)」を掲げ、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っている。今回の事業は、特に「地球環境との共生」、「地域と産業の発展への貢献」および「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」に資する事業だとしている。