SWAT、AIオンデマンド乗り合いタクシー向けに運行アプリを開発・提供
2022/12/20(火)
SWAT Mobility Japan株式会社(以下、SWAT)は、長野県白馬村(以下、白馬村)で実証実験を行うAIオンデマンド乗り合いタクシー(名称 白馬 ナイトデマンドタクシー)向けに運行アプリを開発・提供する。12月19日付のプレスリリースで明かした。
白馬村は、ウインターシーズンを中心とする訪日外国人観光客を含め、毎年約200万人の観光客を受け入れている。一方、村内の移動は、主に路線バスに限られている。このため、利用方法に慣れない外国人観光客に対する利便性の高いモビリティ提供が課題だった。このような地域課題を解決するために、白馬村、アルピコ交通株式会社、BIPROGY株式会社、SWATは、長野県主催のオープンイノベーション推進プログラムである「チャレンジナガノ」を通して連携した。
4者は、ウインターシーズンに運行していた路線バス「白馬シャトル」の乗降データ分析やオンデマンド交通導入シミュレーションにより、運行改善を提案。その結果、元々4台で運行していたバスをオンデマンド交通に置き換えることで、3台で需要を満たすことができると判明した。さらに、予約成立率も非常に高くなるという。
今回の実証は、2022年12月19日~2023年2月28日に実施する。SWATの提供するアプリは、日本語、英語、中国語(簡体字)、タイ語、インドネシア語、ベトナム語の6カ国語に対応したものだ。くわえて、同社は、シンガポールと日本で特許を取得しているダイナミック・ルーティング・アルゴリズムをアプリに実装する。これにより、最少の車両台数で、多くの乗客を需要に基づいて送迎する予定だ。
なお、同社は、積雪が多い白馬村において、車両の走行スピードの調整を柔軟に行うことで、運行遅延が起こらないような安全安心な運行をサポートすると述べている。