大成建設ら、電動キックボードのワイヤレス給電に関する実証実験実施
2022/1/19(水)
株式会社パワーウェーブ(以下、パワーウェーブ)は、大成建設株式会社(以下、大成建設)とマリノアシティ福岡と共に、電動キックボード「mobby」の無線充電に関する実証実験を行った。1月15日付のプレスリリースで明かしている。
パワーウェーブは、豊橋技術科学大学の大学発ベンチャーだ。これまでの同大学波動工学研究室で培ったワイヤレス電力伝送技術を社会実装することで、新しい電気の供給インフラシステムを構築し、世界に動き続ける力を供給している。同社の目標は、EVをはじめ、さまざまな電動機器に対し電界結合の技術を用いた、大電力かつ広範囲に対して安定した電力供給の実現だ。モビリティの電動化をワイヤレス給電で支え、世界のカーボンニュートラルを目指している。
ワイヤレス給電とは、充電が必要なバッテリーに対し、電源から無線で電力を供給する技術だ。高周波電源から床に設置した送電板を介して、モビリティに装着してある受電ユニットからバッテリーに電力を供給する。
なお、同実証実験は、マリノアシティ福岡で開催しているイベント「モビリティサーキット in マリノア」で実施している。株式会社mobby ride提供の電動キックボードの車体に、大成建設グループが研究・開発を進めているグリーン充電ポートより、床からのワイヤレス給電を使って充電する。さらに、同実証実験では、供給する電力を太陽光発電により生成するという。