【全国初】ティアフォー、一般道での自動運転「レベル4」の認可取得
2024/11/1(金)
株式会社ティアフォーは10月31日、長野県塩尻市の一般道において運転者を必要としない自動運転システム「レベル4」の認可取得を発表した。
歩行者と一般車両が混在する環境下の一般道において、車両最大時速35kmでの走行によるレベル4認可は全国初だ。今回の道路運送車両法に基づく認可の対象は塩尻駅と塩尻市役所間の経路となっている。また、今回の認可は、ティアフォー製の自動運行装置「AIパイロット」に対して与えられたものだ。同装置は、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」とそれに対応したセンサーシステム、コンピュータシステム、車載情報通信システムから構成され、さまざまな車両に搭載できる。なお、ティアフォーは、自動運転システムの開発を目指すパートナーへのソリューションとして、今回のレベル4認可で得たプロセスや設計は公開し、自動運転の社会実装に貢献していくと述べている。
▼関係者のコメント
■ティアフォー 代表取締役社長CEO 加藤真平氏のコメント
日本では人口減少や高齢化により地域公共交通の維持が困難となる社会課題が顕在化しています。ティアフォーでは、自動運転技術による社会課題の解決を目標に掲げ、自動運転移動サービスの社会実装を進めてきました。塩尻市でのレベル4認可の取得はその大きな一歩です。今後も研究開発と実証実験を重ね、社会実装を加速させていきます。
■長野県塩尻市 市長 百瀬敬氏のコメント
本市では「次世代交通がもらたす安心して便利に暮らせる地域社会の実現」を目指し、2020年度からティアフォーとともに自動運転サービスの導入検討と実証走行を進めてきました。昨年度からは「Minibus」を用いて自動運転レベル4の実現に向けた走行試験を重ねてきましたが、この度、本市内を運行区間とする走行環境条件付与が行われたことで、本市内一般公道歩車混在空間における自動運転レベル4の社会実装が近づきました。今後もティアフォーと緊密に連携し、自動運転レベル4の社会実装を進めるとともに、この取り組みをきっかけに自動運転レベル4の社会実装が全国に広がり、自家用車以外の交通手段の確保や交通事故減少、地域活性化による地域公共交通の維持につながることを期待しています。
(出典:ティアフォー Webサイトより)