ティアフォーとホリバMIRAが協業、英国・欧州での自動運転実用化を加速
2025/11/27(木)
自動運転ソフトウェア開発を主導するティアフォーは、HORIBAグループ傘下で自動車エンジニアリングを手掛ける英国のホリバMIRAと、自動運転技術の開発・実用化に向けた協業プロジェクトを開始した。ホリバMIRAが持つ欧州最大級のテスト施設とエンジニアリング知見を活用し、ティアフォーの自動運転技術を欧州市場向けに展開。まずは自動運転バスの実証から着手する。
今回の協業は、「自動運転の民主化」を掲げるティアフォーにとって、日本国内で培ってきた技術と実績を欧州市場へ本格展開するための重要な足がかりとなる。
協業の第一弾として、ホリバMIRAが運営する研究開発拠点「MIRA Tech Park」内の広大なテストコース「Proving Ground」で、自動運転バスの実証を開始する。ティアフォーは、自動運転システム、レベル4基準に準拠した小型EVバス「Minibus 2.0」、各種センサー、運用支援ツールといったソフトウェアとハードウェアを一式で提供する。
一方、ホリバMIRAは、欧州の法規制や運用要件への適合性評価、安全性評価といったエンジニアリング支援を担当。これにより、ティアフォーの技術を欧州の環境に合わせて現地化(ローカライズ)し、社会実装を促進する。両社は、この取り組みを通じて「MIRA Tech Park」内で数年以内にレベル4(特定条件下での完全自動運転)での運用実現を目指す。
ティアフォーは今後、顧客向けのデモンストレーションなどを通じて、同社の先進技術や運用ノウハウを、英国および欧州の自治体、交通事業者、自動車メーカーなどへ広くアピールしていく計画だ。
両社は、自動運転技術を誰もが利用できるものとして普及させ、安全で持続可能な社会を実現するという共通のビジョンを掲げている。ティアフォーの先進的なソフトウェア技術と、ホリバMIRAの高品質なエンジニアリング・検証技術を組み合わせることで、地域のニーズに応じた信頼性の高いモビリティソリューションの実現を加速させるとしている。







