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トヨタ・モビリティ基金、米国サンノゼ市でAI活用の道路安全プロジェクト

2024/8/7(水)

AIやコンピュータービジョンなどの先進技術は、交通安全の向上に大きく貢献することが期待されている。トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、米国カリフォルニア州サンノゼ市およびUS Ignite(※)と協力し、これらの技術を活用した革新的な道路安全プロジェクトを開始した。本プロジェクトは、交通弱者の保護と市民サービスの向上を目指すものであり、持続可能な社会の実現に向けた重要な取り組みである。
※US Ignite:地域社会が技術革新の難題に取り組むことを支援する非営利団体。今回のプロジェクトでは、公共安全、交通、ネットワーク通信、市民参画、AIに関する専門知識を提供し、サンノゼ市の取り組みをサポートする。

2024年8月2日、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、米国カリフォルニア州サンノゼ市およびUS Igniteと共同で、先進的なAIとコンピュータービジョン技術を活用した道路安全性向上プロジェクトの開始を発表した。

このプロジェクトは2025年12月までの期間で実施され、自転車や歩行者などの交通弱者に影響を与える可能性のある道路障害物や危険を自動的に検出し、撤去することを目指す。

サンノゼ市では、自転車専用レーンへの違法駐車や廃棄物の投棄が道路利用者にとって大きな危険となっている。同プロジェクトでは、市民のプライバシーを保護しつつ、AIとコンピュータービジョン技術を用いて自転車専用レーンの障害物を迅速に特定し、撤去につなげることで市民サービスの向上を図る。

サンノゼ市は人口約100万人を擁する北カリフォルニアの都市で、世界的なイノベーションの中心地として知られる。同取り組みは、同市の「San José 2025 Better Bike Plan」や「Vision Zero San José」といった安全性と公平性を重視する施策に沿ったものとなっている。

同プロジェクトは、TMFが2021年から取り組んでいる「Together in Motion」の一環であり、行政、公共機関、民間、非営利団体などのステークホルダーと協働で、モビリティのイノベーション促進や先進モビリティ技術の研究開発推進を目指している。
TMFは、この取り組みを通じて培った技術やノウハウを活用し、国連のSDGs(持続可能な開発目標)の考え方に沿った活動を進め、持続可能な社会の実現に貢献していく方針だ。

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